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Web製作をという商売が副業でできるか?事業的な可能性
Web製作を副業にする…これは多くの関心がある話題であり、このブログでも是非触りたかったテーマです。
このWeb製作副業の「稼げる稼げない論争」は非常に活発で、人によって意見がまるっきり間逆になります。(そもそもWeb製作という言葉の意味が、人によって違っていますから、当然の流れなのですが…)
大きな意味での「Web製作で副業」…つまり「Webサイト、あるいはそれに順ずるものを作り、利用して、お金を稼ぐ」であれば、ボコボコ稼げるというのが私の意見であり、これは実際事実です。
では技術屋的な意味、エンジニアとしてはどうでしょう?
果たしてWeb「製作」という商売が副業として稼げるのか、通用するのか。
簡単なビジネス的視点をもって、私と一緒に見ていきましょう。
あなたが社長です。この事業、Goサイン出しますか?
Web製作の現状確認 商売・副業としてやっていける?
「在宅ワークで仕事をこなす」という面から曇りがちですが、Web製作は普通に一つのビジネスですね。技術的なサービスという商品を提供して、その対価を得るという商売。「物を売る仕事」なのです。
このブログ内では別物として扱ってますが、「受注業務型副業」全てに言えることですよ。
~受注業務型の説明がある記事~
当然商売的な視点はそのまま通用しますし、それが無ければ始まりません。
ならばまずは現状確認です。Web製作というジャンルに殴りこむ前に、そもそも「商売として可能性があるか」をまず見てみましょう。
Web製作の需要 顧客自体は結構いる
まず、今のWeb製作は昔と大きく違います。
例えば私も大好きなWordPress。これは誰でも簡単に綺麗で多機能なブログを作れるサービスですが、進化の結果、今はこれ一つでWebのビジネス利用の大半が事足りるようになりました。
昔と違い、わざわざエンジニアを雇って作ってもらわなくても、自分達で作ればよくなったわけです。私もたっぷり恩恵に預かっています。
こういったサービスは他にもあり、また増えてきていますから、Web製作の仕事の需要は大きく減ることになったと言えるでしょう。
しかし同時に新たな需要が生まれましたね。
Webへの関心が大きくなり、今まで一切考えてなかった企業も「Webサイトくらい作っておくべきかな?」と考えるようになりました。
そういう人たちを助けるのがWordPressようなサービスですが、そもそも存在を知らなかったり、「WordPressで困ったこと」を解決する仕事の増加など、追い風の部分も少なくありません。
結果、顧客自体は結構多いのです。このままならこれからも増えることになるでしょう。
少なくとも、需要という面ではまだまだ枯渇には程遠いと言えます。
Web製作のライバル達 供給過多?奪い合えるなら望みはある
Webへの関心やネットの普及により、Web製作をフリーランス、あるいは副業として仕事にする人達、それを目指す人達も増加します。
結果として経営上のライバルは増え、供給過多、隙間がない、などと言われる事も多いです。(少なくとも副業レベルでは)飽和状態と表現する人もいますね。
しかし、これは意見が分かれるかもしれませんが、そういう人たちは本当の供給過多、飽和状態を知りません。
真の飽和とは需要部分を完全に供給部分が押し潰し、どんな手を使っても見込みがないという絶対的な「死にビジネス」のときにのみ発生します。
つまり「ライバルが凄く沢山いる」程度の状況では健全も健全。十分見込みがあるといえるのです。
奪い合いの状況であれば、事は単純。奪えばよいではありませんか。
もちろん簡単とは言い難いでしょうが、「Web製作の達人集団が全ての仕事を吸い尽くす」ような状態にならなければ、可能性自体は十分に存在するといえます。
Web製作の商品と営業 副業というハンデ
簡単に確認できましたね。Web製作は土壌自体はまだまだ可能性が眠っています。
これが判れば、後は多数いるライバル達とどう戦って、どう勝利していくかという話になるわけです。
そのためは自分の手札を確認し、それをどう活用していくか、そもそも活用できるか。
その辺りを考える必要があります。
Web製作はスキルが商品 営業開始の分かれ道
当たり前ですが、商品が無ければそもそも商売として成り立ちません。
しかも今回の戦いは、「Web製作」という完全な同ジャンルでの真っ向勝負です。
技術を売る商売なのですから、求められるスキルを持っているというのは最低限必要な条件になります。
以下がWeb製作を副業にする上で、最低限の基本といわれている商品達です。
HTML/CSS
Javascript
jQuery
WordPressの知識
実際にはもう少しいるでしょうね。そして技術ですから当然錬度に差が出ます。
それは提供のスピードや正確さ、より満足を与えられる「商品の付加価値」として威力を発揮し、単価の増加やリピーターの獲得など、その後の経営において大きな助けになります。
これらの錬度は「あったら良い」類のものであり、必須ではありません。後に追加商品や商品改良ということで、「実際飛び込んで得た情報から最適な方向に舵を切る」のも選択肢ですからね。
しかし、「上記の技術をそもそも持っていない」というのは商品が無いことと同義であり、もし未修得のものや致命的に苦手な分野があるならば、Web製作を副業にするのはかなり厳しいといえるでしょう。
勝負しようにも、勝負にならないわけですからね。
あらゆる商売は営業で決まる!Web製作は営業が弱い?
ちょっと極端に聞こえるかもしれませんが、あらゆる商売は営業で決まります。
なぜブログアフィリエイト等のネットビジネスが大きく稼げると思いますか?YouTubeなどのコンテンツはどうして巨額のお金が動くのでしょう?
それは営業面で絶対的な強みを持つからなのです。
この辺りの話は別の記事に任せるとして、それだけ営業というのは商売において重要な要素となります。これは当然、技術を売る商売、Web製作でも同じです。
ライバルを蹴落としてWeb製作で稼ぎを得るのは、商品の質…スキル的な強さよりも、営業力が分かれ道になると私は考えます。
そうなると問題になるのはWeb製作というビジネスの営業面での弱さです。
~Web製作は営業が難しい~
営業というのは詰まるところ効率です。
より短時間で多くの人間に営業をかけ、同数であれば確率を高めてリピートも狙い、そのサイクル自体を上げていく…
これ、Web製作に圧倒的に不利に働くと思いませんか?
Web製作の仕事は、例えるなら全てを自分でこなすセールスマンです。
一軒一軒声を掛けて行き、対話の場が得られれば商談開始。成立すれば商品を手作りし、届けることでやっと一つの商品が売れる…
クラウドソーシングサイトの発達によって場は整えられたとしても、それは家に訪問するか、駅で声を掛けるかの違いでしかありません。
効率面でのメリットは「家から出なくても良い」だけであり、やっていることは足を使った営業にかなり近いものになります。
「商品売ってハイ、終わり!」とならないのもネックですね。キャパシティは自分の技術に依存し、商品をストックしておくことができません。
これはWeb製作の営業がやる気、体力、執念に直結することを意味します。
いずれリピーターや、実績という大きな看板を掲げられるようになるまでは、Web製作とは関係のない「営業マンとしての実力」が要求されるのです。
Web製作の副業的難しさ 隙間時間で足りますか?
少し厳しい現実が見えてきましたね。
上の営業的難しさはライバルにも当てはまることであり、力押しでもぎ取ることは決して不可能ではないでしょう。我慢比べで勝てばよいのです。
問題は、副業という時間的制約の中で勝てるのか?という部分です。
判りやすいハンデキャップですね。フリーランスで戦う人や、企業として動いている人達と比べて圧倒的に時間の不利があります。
作業時間という点でも制限されますから、仕事の速さによる顧客満足度…リピーターの獲得率に大きく響くことは避けられません。
これらの不利を跳ね返すには、こういう状況をものともしない絶対的なスキル、あるいは時間を巻き返す行動力と自分の時間を犠牲にする覚悟が必要になるでしょう。
さて、話は変わりますがどうしてWeb製作を副業にしようと思ったのでしょうか?
在宅という利点を生かして副収入にしたかったのではないですか?
副収入を得るのは生活を楽にしたり豊かにするためですよね?
Web製作という「副業」について、一度良く考えてみた上で…
社長。この事業、Goサイン出しますか?
これでもWeb製作は稼げる?副業だからできる事
どーん!と突き落としたところで良い話をして締めましょう。
基本的にビジネスには時間制限があります。赤字を出してると最後には出血死するからですね。
これは逆に言えば資金さえ無限であれば、「諦めなければ失敗がない」というスポ根漫画のような状況にできるということです。
さあ!ここで問題!
技術に経費ってかかりますか?
あなたに人件費はかかりますか?
本業が別にあるということは、完全にフリーランスの人間と違って、タイムオーバーがないということでもあります。
確かに時間的に不利ですよ。でも時間自体は豊富にあるわけです。商売系副業の強みです。
この時間をどう使い、配分するかで表面的には無理そうな「Web製作で副業をする」という選択がグッと身近になるでしょう。
例えばプログラミングスクールなどの「技術投資」で商品価値を高めつつ、息の長い営業で確実に顧客を確保するのも手でしょうし…
ブログ等の別の副業を視野に入れつつ、それをWeb製作の実験場としながらじっくりと営業することもできるでしょう。そのまま顧客に見せるサンプルとして活用できるかもしれません。
(そんなのサンプルになるの?というのは愚問ですよ。要は「見せ方」「使い方」です。)
どんなことでもそうですが、見えてないだけで活路というのは転がってるものなんですよね。
あとはそれをちゃんと見つけられるか、そこに飛び込んで歩き続けられる熱意があるか。
Web製作業も同じではないですか?
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