副業イラストレーターは最も難しい仕事!?依頼が無いなら作れば良い。

目次

副業イラストレーターは稼げない理由が詰まった難しい仕事

突然ですが、副業イラストレーターは稼げません。本当に難しいのです。

絵を書く仕事は様々ですが、その全ジャンルが「専業で取り組んでも難しい」と言われる非常に過酷な世界になります。

後述の理由もあり、プロの卵が凌ぎを削る世界で、副業イラストレーターとして副収入を得て行くというのは相当な難易度になります。あらゆる副業の中でもトップの難しさだと言えるでしょう。

しかしイラストには必殺技のようなものがあり、ここを仕事にすることに限っては相当稼ぎやすいです。抜け道があります。

副業イラストレーターが難しい理由
副業としての仕事の紹介3タイプ
恐らく現状唯一である必殺ジャンル

今回はここの3つを見ていきましょう。難しい副業です。

なぜ副業イラストレーターは難しいのか?

まず副業のイラストレーターというのは「絵を描く」という技術を売る仕事です。イラストそのものの販売も無いわけではありませんが、基本的には描く事を仕事にします。

副業プログラマー等と同様、絵という専門技術を提供して報酬を得る副業です。

メディア全盛期の現代ですから、仕事は様々な形で豊富に存在します。かつては仕事を見つけるのにSNSを駆け回った時代もあったようですが、今はソーシングサイトのおかげでかなり見つけやすくなっていますね。

またイラストという性質上、一つ描き上げるのに数週間かかるようなこともありません。仕事内容自体は副業向きの性質を持っており、こういった部分から稼げますと言われる事もあるのですが…

「専門性」「イラスト」の二つが副業イラストレーターの難易度を非常に大きく上げています。

絵を描くという専門技術の敷居の低さ

専門的な技術を提供して報酬を得る副業イラストレーターですが、この絵を描くという専門技術は「持っている人間」が物凄く多いです。

まず絵の上手い人というのはどこにでもおり、これらの人が予備軍として控えているのが一点。加えて美術系の高校や大学、専門学校で訓練した人達が毎年大量に発生しています。そしてすでに存在する現役イラストレーター達の存在ですね。

また、CG技術等もかなり一般化してきていますし、ソフトも豊富なので、「電脳絵描き」というのも珍しくない時代になっています。絵の仕事では半ば必須スキルとして認知されている感もあります。

この通り、単純にライバルが多いです。仕事の取り合いになってしまいますし、質も上から下まで揃っています。

とはいっても、競合が多い程度なら副業で稼いでいく分には困りません。

数が揃っていたとしても、実際に仕事に通用するレベルか、営業の得手不得手、差別化等の要素によって、競合というのは多くの副業でかなり無視できてしまうのですが…

イラストという媒体がそれを許さない状況になっています。

イラストの価値 「素材としての絵」

本来絵というのは芸術作品に属する創作物ですから、個性の世界、腕の世界になります。こういった創作系はお客さんを見つけるのは難しいのですが、そこさえ何とかすればかなり戦いやすい世界です。

格下は腕で圧倒し、格上は個性で避けられるからですね。専業までは難しくても、副業であれば比較的容易に稼げるケースは多いです。

ところがイラストは同じ「絵」でも全くその立ち位置が違います。

後述の仕事を見てもらえればわかるのですが、何かの広告やイメージの為にイラストとという手段を取る…つまり絵では無く自社用のオリジナル素材を求められているわけです

創作物と素材ではその価値は全く異なります。求める条件さえ満たしていれば何でも良いので、腕が良いから高く売るという至極当然のことが通用しません。

似たような素材であれば当然安いほうを使いますし、それが出来る人間は幾らでもいるという二つの現実は副業イラストレーターの難易度をこれでもかというほど上げます。

求められる水準の低さから大量のライバルが存在し、それを出し抜く搦め手も使えず、素材である以上高く買ってくれる人間を探すというのも現実的ではありません。

これの状況を覆すのは看板しかありません。無数の実績、あるいは絶対的知名度。このどちらかを備えていなければ、副業イラストレーターは非常に厳しい戦いを強いられることになります。

副業の時間制約があるのに、専業と同じ土俵で戦わなければならないのです。

副業イラストレーターの仕事は3つのタイプに分けられる

副業イラストレーターとしての仕事は様々ですが、大きく分けて3つのタイプに分類することが出来ます。

上述の理由からどれも難しいのは間違いありませんが、可能性が0というわけでもありません。後述の必殺で動きつつ、こちらも視野に入れて活動するのが副業イラストレーターとして最も確実な道でしょう。

素材ストックサービス系
ソーシングサイトでの応募系
個人営業からのイメージイラスト系

それぞれ見ていきましょう。

「素材ストックサービス系」 時間はかかるが最も確実

純粋なイラスト素材屋としての副業をします。性質上時間はかかりますが、ストックビジネスの性質を持ちますから、根気次第で最も確実な稼ぎを生み出します。

ストックフォトのようなサービス登録を通して素材販売をし、成果に応じて権利収入のような形で副収入を得るタイプです。

LINEスタンプ作成

LINE CreatersMarket に登録してオリジナルスタンプ販売をします。

販売額は自分で決めることができ、売り上げの35%が収入として入ります。

LINE CreatersMarket

https://creator.line.me/ja/

過去に爆発的な流行を見せ、100万円以上コンスタントに稼ぐ人も存在すると言われる副業です。「売れれば青天井」系の夢のある仕事になっていますが…

同時に常に飽和を叫ばれ、「今は絶対に無理」と言われる副業でもあります。90%は収入0円と言われる事もある程です。実際それに近い形でしょう。

ですが副業イラストレーターの中では最も確実で、最も稼げる可能性のあるのがこれです。間違いなく稼げます。これが稼げなくなるのはLINEが終わったときだけです。

ストックサービスにもかかわらず完全質勝負に持ち込むことが出来、企業ではなく大衆全般がターゲットで、購入も超簡単という素材系では完全に異色の特徴を持っています。これで飽和は絶対に有り得ません。

絵で勝負できるわけです。人を引っ張れないから稼げないのであって、それさえ出来れば必ず稼げます。後述の必殺と最も相性が良いです。

イラストAC等のストックサービス

イラストACに代表されるストックサービスに登録。イラスト素材を投稿し、その成果に応じて収入が発生するという仕事です。

イラストAC

https://www.ac-illust.com/

無料ダウンロードのイラストACなら一回につき3.5円。販売系のサービスであれば一回数十円~が相場になっています。

こちらは本当にイラストを素材として販売しますから大変な時間がかかります。写真販売の記事で触れたようにストックサービスは数です。にもかかわらず、「イラストなので量産が出来ない」という個人的にはかなりお勧めしづらい副業ですね。差分にも限界があります。

また、素材としては写真のほうが汎用性が高いので、そもそもの利用者数が劣っている面も難しいところです。

ただしこれはライバルにもそのまま言えますので、コツコツと重ねていけばその分チャンスは増え続け、それはほとんど不労所得に近い形になりますから魅力が無いわけではありません。0は避けられます。腐ってもストック型副業です。

「ソーシングサイトでの応募系」 真っ先に思いつく「最難関」

副業で何らかの技術を売ろうと思ったときに、真っ先に思いつくのはやはりソーシングサイトだと思います。副業イラストレーターも同じく「まずここ」であり、どのサイトでも取り上げるタイプの仕事になります。

その判断は何一つ間違っていないのですが、副業イラストレーターはこのソーシングサイトで仕事を見つけるのはまさに至難と言えます。無理です。断言します。

コンペ案件が多く、専業(を目指す)イラストレーターが常駐し、実績作り一つでも時間がかかるという性質はとても副業としてお勧めすることは出来ません。

幾つか仕事を見てみましょう。

良くある案件と報酬の目安

比較的良く見る仕事のタイプです。あくまで分類なので用途やボリューム等の案件の内容次第で大きく幅がありますが、この幅を大きく超えるようなこともありません。

・企業ロゴ、ブロンドロゴ等の作成

報酬:3000円~50000円
内容:ブログやWebサイト等のメディア系ロゴの作成。新規ブランド立ち上げに伴うロゴの作成など。

・挿絵やピンポイントのイラスト作成、デザイン

報酬:3000円~80000円
内容:Webサイト広告用のオリジナル素材の作成。イベント等に向けた広告素材の制作。ポスターのフルデザインなど。

・バナー広告およびその素材制作

報酬:5000円~10000円
内容:バナー広告自体の作成。バナー広告用の素材イラスト数点の作成など。

・マスコット制作、オリジナルキャラ作成

報酬:3000円~50000円
内容:マスコットキャラのデザイン及び制作。アニメ調オリジナルキャラのデザイン制作など。

このように仕事自体は多く存在します。

バナー系ではあまり見ませんが、殆どがコンペ系…つまり大量の応募作品から選び、採用したものに報酬を払うというコンテスト形式のものが多くなります。特に数万円以上の単価のものはまずこの形です。

コンペ形式は採用されなければただ働きなので、副業として継続的に稼いでいくにはかなり厳しいものがあります。実績で判断される場合もありますし、フリーランスのプロもガンガン応募するでしょう。

数千円の案件はコンペでない場合もありますが、一気に応募が集中する都合上「実績のコンペ」と言えるほど安定的な受注は難しいです。これは他の技術系も抱える問題でもあります。

一番先に思いつく、需要の集中した場所こそが一番稼ぎにくいというのは副業全体の難しさではあるのですが、イラストレーターはデザインか素材になる都合上その難しさに拍車がかかる形というわけです。

コンペばかりなんですよ。プロに混じって力比べで勝負することになるのです。

「個人営業からのイメージイラスト系」価値の提示が勝負所

技術系及び創作系副業の裏技とされる個人営業です。寧ろこちらの方が私のような存在からすると王道なのですが、裏技と思われているうちは非常に効果的な方法になります。

これは自分で仕事を生み出すという形の副業スタイルで、イラストレーターの場合は宣伝用のイメージイラストなどの作成をこちらから提案していく事になります。

ターゲットはあらゆるパフォーマーです。イラストが宣伝として使える可能性のある人達全てが対象になります。

アイドル系、ミュージシャン系、ダンスグループ系はもちろん、ブロガーやユーチューバー、果ては競技者からコンサルタントに至るまで、自分を売る人間全員が営業対象ということですね

種類の多さに圧倒されますが、ここは単純に声を掛けられる人間が多いというメリットです。

提案方法次第で誰でも顧客に出来る可能性を秘めていますし、イラストはサンプルを作りやすいので営業も楽な方になるのですが…

問題は具体的で魅力的な提案がし辛いという部分です。ファンアートで十分だと思われやすく、イラストにお金を払うという気にさせるのが難しいわけです。取引に持ち込めないんですね。

例えばVBAというプログラミング系の技術は効率化の技術ですから、技術提供によるメリットのイメージを数字でそのまま伝えられます。魅力的な提案をしやすい副業です。

身近なものでも動画編集などは、時間の削減というメリットがすぐわかりますが、イラストは価値を生み出すまでの敷居が高くなります。

「有名な漫画家が無名のアイドルに書き下ろしイラストを提供!」のようにそれ自体が話題になりケース…知名度を分けられるなら別なのですが、イラスト自体は提案の難しいジャンルであり、ここで稼ぐには結構なマネジメント力が求められます。

しかしこのタイプを応用した必殺が使えます。

副業イラストレーター唯一の道?イラスト屋だけの必殺技!

上記の3タイプはどれも難易度は非常に高く、単価や時間効率の前にそもそも戦わせてもらえないというレベルです。時間が非常にかかります。とても稼げません。

しかしこのイラストというジャンルは他の副業には無い独自の必殺があるのです。これを中心にすることで、LINEスタンプや個人営業などもやりやすくなりますし、発想次第では他の副業につなげることも出来ます。

既に始めている人も居ますし、思いつく人も多いですが、それでも競合にならず性質上100%飽和しないイラストの必殺技…

似顔絵です。

似顔絵はイラストレーターだけが可能な必殺コンテンツ

似顔絵というのはイラストレーターだけに許された必殺コンテンツであり、これ以上やり易い活動は存在しないと言えるレベルのジャンルになります。

占いが人気なのはなぜでしょう?

それはその人専用の結果が存在するからなんですね。「自分のためだけの何か」というのはこの上なく強力なコンテンツなんです。その占いですらパターン内での提供ですから、似顔絵はその専用コンテンツの究極系と言えます。

また、心理的な話になってしまいますが「IFへの憧れ」というのは誰でも持っているものなのです。「もしの自分」は万人が必ず想像します。それを絵の中の自分という形でそのまま提供できるわけです。その人専用の世界を創るのです。

イラストですからシチュエーションは自在ですね。格好良く、可愛らしく、美しく、面白可笑しくと、こちらから提案できますし、提案を受けることも可能です。

つまり似顔絵というのは、全員がほぼ間違いなく興味を持ち、全員に強烈な満足感を与えることができる反則的なエンターテイメントにも関わらず、自分にしか生み出せない独自性を誇るという無茶苦茶なジャンルということになります。

音楽や詩文でも似たようなことは出来ますが、ここまでわかりやすく提供できるのは本当に似顔絵だけです。他のジャンルでは「もう一人の自分」までは表現の限界的に伝えられません。

そしてSNSと相性が異常に高いというおまけまでついています。見せびらかしたくなるんですよ。

副業イラストレーターが似顔絵で稼ぐには?

簡単なやり方を書いてみましょう。細かい部分は省略しますが、大体こんな感じで活動していきます。形を整えてSNSで宣伝と仕事を続けるだけです。

自分の手札の確認

まず自分の手札を確認してください。

似顔絵といっても実際にすることは「その人のイラストを描く」ですから、どういうパターンが可能か確認する必要があります。

自分の絵柄や描き味、得意な背景、写実とデフォルメの得手不得手、人の描き味の模倣が可能か…色々あると思います。手札は多い方が良いです。

得意な分野に絞るのも良いですが、パターン豊富な方があらゆる状況に対応できますし、リクエストにも応じられます。進んできたら絞っていっても良いでしょう。

似顔絵サービスのメニューの作成

確認が出来たら手札に応じたメニューを作ります。

シンプルな似顔絵、デフォルメ調、背景付、シチュエーション別、ロゴやバナー風、お任せ、人気漫画風(著作権に注意しましょう)といった形でサービスとしての型を作ります。

料金は自由ですが、バラつきを作ったほうが良いです。お試しの人」と「ファン」では財布の紐の緩さが違います。

実際の営業 大まかな指針

まず専用のSNSを作ります。拡散力重視でツイッターです。

プロ風に作ってください。「素人ですが…」などは厳禁です。副業であることも隠します。

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自分のイラストでアカウントを飾りつけ、上のメニューに応じたサンプルを載せます。

「フリーの人物写真とそのイラスト」で仕上がりのイメージを伝える、比較の為のサンプル。

そして「御依頼ありがとうございました」という形で載せる偽造成果のサンプルです。これはモデルが実際に存在しなくても良いです。人気アピール、プロアピールの為のサンプルです。

この2つをパターン毎に作ってください。前者は常に作り続け、後者は実際に依頼が来るようになったら顧客の許可を取り、イラスト部分のみをサンプルにします。モデル写真は載せません。

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こうして似顔絵イラストレーターとしての型が整ったら、後はフォロワー増やしとサンプル作り、時々営業という形を継続していきます営業ターゲットはパフォーマーです。

定期的にサンプルを流しつつ、誰でもOKですと宣伝を続けます。「書いたイラストを成果サンプルに使う許可をくれれば割引する」などのキャンペーンも持ち掛けます。

これだけを徹底してください。似顔絵は性質上必ず見せびらかしたくなるので、高確率で拡散されます。書いてもらった!と必ず誰かが宣伝します。これを狙って見込みのある人に無料で持ちかけるのも手です。

他にすべきこと

ブログなどを書いても良いですが、SNSだけで動いたほうが効率的です。進んできたら改めて考えましょう。まずはこれだけで形を整えて、ファンに応じて活動の規模を考えます。

イラストレーターとしての依頼も良いのですが、副業なのでLINEスタンプでのストック収入を目指し、負担が大きくなり過ぎない様にするのがお勧めです。ファンに向けてスタンプを宣伝してください。必ず売れます。

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簡潔に書きましたが、SNSノウハウなどもありますので、ゆっくり考えながら焦らずに作っていくと良いと思います。駆け足過ぎて失敗というのは良くある話です。

最初は収入になりませんが、副業イラストレーターとして活動するにはこれが最良の方法です。それだけ似顔絵というのは強力なのです。

難しくても道はある!副業イラストレーターもやり方一つ!

イラストレーターは参入の数や仕事の依頼形式、そして素材としての絵という様々な問題から、フリーの専業を目指すプロの卵ですら苦労する苛烈な世界です。

副業で有効な搦め手は通用せず、完全に同じ土俵での力比べを強いられる都合上、あらゆる副業の中でもトップクラスの難しさと言えるでしょう。動画やブログに頼るのも難しいです。

しかし似顔絵という必殺コンテンツを提供できるという一点だけでまるで評価は変わります。これは「絵描きだけに許された特権的なジャンル」ですから、使わない手はありません。

この必殺で看板作りも出来ますので、他の難しいイラストジャンルにも入りやすくなり、あらゆる営業で有利になります。副業でイラストレーターの仕事をしたければ実質一択になります。それだけの差があるのです。

必要なのはイラストレーターとして動く情熱と、簡易的なマーケティングやメディア戦略などの副業テクニックだけになります。

ですからサンプル作りをしつつ、このブログをブックマークすれば良いと思います。マスターの似顔絵も募集していますよ!

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