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コインランドリー経営は副業に向いていない副業向きのビジネス
コインランドリー経営は安定感を売りにした副業向きのビジネスとして昔から存在しています。現代でも衰えることは無く、副業ブームも相俟って今でも一定の注目を浴びている副業です。
不動産投資に近い性質を持ちますが、不動産よりさらに高い安定感と管理部分の少なさという「副業に求められる理想」を多く内包している魅力的なサイドビジネスでもあると同時に、利回りも大きく、今後も成長が予想されると言うまさにいいとこ取りの副業なのですが…
当ブログとしてはかなりお勧めし難いです。私は絶対にやりません。
コインランドリー副業には魅力的なメリットを片端から食い潰す矛盾が存在するのです。理想の副業に限りなく近いのに、最も副業に向いていないのです。
今回は少し否定的な内容になってしまいますが、コインランドリー副業の副業的メリットとそれを打ち消す矛盾について書いていきましょう。
コインランドリー経営の副業的メリットは安定と時間!
コインランドリー副業のメリットは安定性と時間的制の無さに集約されます。節税などもあるのですが、それはこの2つのメリットの前では塵芥です。副業としてはここが何よりも素晴らしい。
冒頭で触れたように不動産投資に似ていますね。
例えるなら自動販売機のようなもので、極端な言い方をすれば「有料の洗濯機を並べているだけ」です。勝手にお客さんが来て、勝手に使い、勝手に収入が発生します。
管理する部分は非常に少なく、お金を入れなければ動きませんから、類似している副業である不動産投資などと違い家賃滞納などのリスク無ければ在庫のリスクもありません。
そして絶対に需要が枯渇しないビジネスでもあり、飲食店などのように何度も訪れて利用する上、景気がどちらに転んでも利用する理由が生まれるというウルトラCも持っています。
少し詳しく見てみましょう。安定性と時間、おまけに高い収益性もついてきます。
枯渇せず伸び続けるコインランドリーの需要の安定性
コインランドリーの需要はその性質上絶対に枯渇することは有り得ません。洗濯という生活に完全に根付いたものを扱っており、余程の大事件でもおきない限りは常に選択肢に挙がり続けます。
また、利用したことの無い人達も多く存在しますから、大きく認知されてきた今でさえ潜在的な需要はまだまだ残っています。既に高い需要を誇っているにも関わらず、発掘の余地も十分に残っているわけです。
現にコインランドリーの店舗数は加速度的に増え続けており、逆に同じ洗濯を扱うクリーニング店は大きく減ってきています。流れは完全にコインランドリーであり、これは今後も暫く続くことでしょう。
コインランドリーは景気の変化に強い副業
コインランドリー副業の安定性を論ずる際に必ず出てくるのが景気の変化への強さです。
インフレに強い、デフレに強いといったものはあってもどちらにも強いと言うのはなかなか珍しい副業と言えると思います。どちらに転んでも利用する理由が生まれるんですね。
景気が良くなればお金に余裕も出てきますから、コインランドリーを使ってみようというのはわかりやすいと思います。わざわざ洗濯にお金をかける余裕が出てくると言うことです。
では逆に景気が悪く、余裕が無い時はどうか?
景気が悪くなると時間の余裕がなくなります。最大の客層である主婦などはパートやアルバイトといった副業に手を出し始めるわけです。節約生活から精神的な余裕も少なくなってきます。
そうなるとコインランドリーで手間無く済ませてしまおうという選択肢が大きくなってきて、時間と労力の節約に焦点が合うんですね。また、クリーニング派だったけどコインランドリーにしようという層も出てきます。
景気が良い→コインランドリーを使ってみよう
景気が悪い→コインランドリーで済ませてしまおう。
かなり簡略化した説明ですが、このような形で対応できる幅が広く、そこがコインランドリーの安定性の強さにつながっていると言うわけです。
コインランドリー副業は最も手間のかからない経営の一つ
コインランドリーは無人店舗であり、やっていることは経営でも、実質的に管理するだけの副業です。円滑に機能し続けるようにメンテナンスをするだけで良く、業務の殆どは洗剤の補充、店内の清掃、お金の回収です。
突発的なトラブル対応などはありますが、あらゆる経営の中でも屈指の時間的制約の無さを誇っています。店舗サイズにもよるでしょうが、1日1時間でも十分過ぎると言われるほどの時間成約は驚異的といえるレベルです。
仮にスタッフを雇ったとしても、極めて少人数で済みますから労務管理もほぼありません。
言ってしまえば「滑り出したらほぼ放置」というまさに自動販売機のような副業であり、この点だけでも副業としては最高のポテンシャルを秘めていると断言できます。
これで稼げる金額があまりにも低ければ意味が無いのですが、コインランドリー副業はそちらの方面でも高い安定性を誇っています。
安定していて、時間もかけず、かつ儲かるのがコインランドリー
コインランドリー副業は店舗運営を行いますから経費がかかります。場所を使いますし、電化製品をフル稼働させていますから当然ですね。
平均にして月30万円以上という経費が圧し掛かります。
数字だけを見ると少しインパクトがありますが、この経費は店舗運営として考えると驚くほど少ないです。家賃、光熱費、水道代、洗剤代…本当に最低限のものだけで済んでしまいます。これはそのまま黒字までの壁が非常に低いと言うことです。
人件費が無いのが特に大きいです。無人店舗で無ければ時給1000円のアルバイト君一人だけで回しても居ても、それだけで20万~40万円ほど飛んで行きます。それ考えればランニングコストは非常に低いと言えるでしょう。
平均的な利回りは不動産投資のほぼ倍という事実はこちらでも驚異的です。
収入の目安は50万円~60万円と言われていますから、上記の時間的制約の少なさとあわせて考えれば、ほぼ放置で毎月10万円~30万円転がり込んでくるという理想をそのまま体現したかのような副業になっているんですね。
コインランドリー副業の矛盾 時間の為に時間を使う
非常に魅力的なメリットを抱えたコインランドリー副業です。上記のメリットは副業的に美味しい部分をざっくりと切り取っただけで、細かく挙げればまだあります。
しかしそのメリットは他の副業同様、上手くいけばの話です。
コインランドリー投資という別名称があるように「張った状態」で始まり、不動産と対比されるように立地が非常に重要な要素です。
すでに投資している以上絶対に儲かる形にねじ込む必要があり、失敗は決して許されないのにも関わらず、初めの一歩から既にむき出しのリスクが存在しているわけです。
しかし同時に不動産同様、純粋な投資と違って経営でもあります。これは本来なら強みです。
こちらでリスク回避と成果へ干渉が可能であり、それは不動産よりも大きく干渉できます。入念な準備はもちろん、状況の変化に対応して、競合が参入するなら差別化や質の向上を図り、利用率などのリサーチを重ね…
…おや?随分と忙しくなってしまいました。
そうですね。コインランドリー副業は「時間をかけずに安定して稼げる」という最高のメリットを持っているのに、それを享受するために時間をかけなければならないと言う矛盾を抱えているのです。
コインランドリー副業は椅子のない椅子取りゲーム?
コインランドリー経営が最高の副業であるためには前提の条件があります。
・周囲にコインランドリーがない
・沢山の人が住んでいる
当たり前すぎる内容なのですが、ここが重要なのです。
コインランドリーは性質上使われないということは有り得ないので、競合がいなければ絶対の安定感を誇ります。町にひとつしかスーパーがなければどんなに適当でも大繁盛するのと同じ理屈です。
しかしこれが簡単ではありません。
まず第一にいくら無人店舗といえども管理は必要ですから、自分の活動エリア内にしか店舗の設置はできません。東京に住んでいるのに大阪に出店するような真似はできず、ある程度の制限がかかっています。
そして、需要は今でも伸びていると上述しましたが、これはそのまま全体としての店舗の増加…理想的な立地がどんどん失われていることと同義になります。場所が少なくなっているわけです。
さらに少子化と不景気…ここで細かい話は省きますが、今の状況は都市部に人が集まって、地方は人が減少するという大きな流れがあります。これはしばらく変わらず、とまりません。
つまり人の集まるエリアが絞られているということであり、出店数に応じてコインランドリー間の距離はどんどん近くなります。理想的な立地はまず望めないでしょう。
後述のやり難さも併せて、「立地が鍵を握るのに立地の確保が難しい」という椅子の埋まった椅子取りゲームのような状況なんですね。
つまり経営部分で優位性を確保する必要があります。しかしコインランドリーという業種は経営部分での勝負がかなり難しいです。
コインランドリー副業はは真っ向勝負も絡め手も難しい
コインランドリー副業に限らず、あらゆるビジネスには競合が存在し、戦い方は2つに分けられます。
・差別化や独自性で住み分けを図る
・サービスの質や商品の質で押し潰す
真っ向から勝負するか、共存の形に持っていくかということになるのですが、コインランドリーはどちらもかなりやりにくいです。
そもそもコインランドリーは洗濯できること、そこに不便を感じないことが最優先であり、それ以上は基本的に求められていません。たとえ現状の最新設備を持ち出してそこをアピールしたところで特に響かないわけです。
質は最低水準を満たしているかがポイントであり、質の高さを売りにするには本当に圧倒的な何かが必要になります。多少良い洗濯機と綺麗な店内を演出しても、近い方、いつも使ってる方を結局は選びます。
これは差別化や独自性も同じであり、洗濯をする場所でしかない以上は使える手段は限られており、立地を覆すレベルのものになるとかなり難しいでしょう。
アプリ管理、ポイントサービス、ペット用洗濯機、充実した休憩スペース。これ以上は別のサービスとの併用などが考えられます。何か思いつきますか?
もちろん経営ですから必ず勝ち筋は存在するのですが、お金も時間も両方必要になります。
一度「コインランドリーとは思えないコインランドリー」ということでブレイクスルーがありましたが、今はもう珍しいものではありません。
後はもう営業が勝負どころになるわけです。地域に固定された業種ですから、ネットは大きな力を発揮せず、ポスティングなどの方法が主になるでしょう。当然お金と時間が必要です。
コインランドリー副業の理想は別の副業に存在する
色々手厳しいことを書きましたが、やはり需要は大きいですしコスト的な部分にも特徴があります。旨みのあるビジネスですし、発展途上なので付け入る隙もまだまだ隠れているとは思います。
しかしそこまで力を入れるとなると、もう副業から大きく離れています。本格的な経営、正真正銘の「事業」であり、とても片手間で行う副業ではなくなってしまっているのです。
副業としては大きすぎるということですね。もう完全に起業です。
2000万円の初期費用を投資して、コインランドリーという事業を展開する…当然始めた段階で2000万円はもう投げてしまっていますから失敗はできません。
それらを飲み込んでコインランドリー副業にこだわるならば、それはやはり副業の理想である安定した大きな稼ぎと時間制約だと思うのですが…
これは今の時代であればブログなどの高ポテンシャルの副業で容易に達成が可能です。
1日1時間の仕事、月30万円の収入…完全にブログで可能です。初期投資額はとびきり贅沢に使っても10万を超えることは無いでしょうから200分の1の投資で同じ結果が得られます。ランニングコストもほぼ皆無。失敗もOKです。
もちろん簡単ではありませんが、コインランドリー経営を軌道に乗せられるだけの熱意と勤勉さがあればまず間違いなく達成できますし、さらに倍も稼げると思います。
冒頭で「私は絶対にやりません」と書いたのはこれなんですね。
リスク無く容易に達成できる別の道が存在するのに、わざわざ大金を叩いて茨の道を歩む理由などどこにも無いということなのです。
コインランドリー副業を考えるならまず他を試してみよう!
コインランドリー副業は「安定した稼ぎ」と「時間制約の無さ」という副業の理想を掴み取るポテンシャルを持っていますが、それを掴むにはお金と時間が必要になるだろうという話でした。2000万円のリスク付きです。
もちろん完全否定する理由にはならないのですが、今はネット副業という形でリスクを最小限に抑えつつ、より容易に同様の成果を生み出せる副業も存在します。
もしコインランドリー経営を副業にしようと考えているのであれば、まずは別の道を試してからでも遅くは無いと思います。他で稼いでから改めて考えましょう。いきなり張るには2000万円はちょっと大きすぎるんですよ。
特に例に出したブログはお勧めです。まさに時間と安定した稼ぎの両立ができる副業になります。
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