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エクセル（Excel）副業は初心者お断り？副業的立ち回りが必要
エクセル（Excel）の副業は、ソフトの知名度や普及率、仕事の幅などの理由からソーシングサイトで豊富な案件を常に抱えるジャンルです。
そしてエクセルでの作業という性質から、高度なスキルなど要求されることが無く、副業初心者にお勧めされることの多いジャンルでもあります。
しかしエクセル副業は本当に初心者だとまず稼げない仕事です。「出来ること」と「稼げること」には大きな違いがあり、稼げる人と稼げない人がきっぱり分かれる特徴を持っています。
そして受注の壁ですね。ソーシングサイトが主戦場、かつ人気の副業というのは必ず抱える問題です。
今回はそんなエクセル副業を3つのタイプに大別し、簡単な解説と受注する際のコツを書いていきましょう。
エクセル（Excel）副業で最も多い「代行作業系」 実は一番稼げるタイプ？
エクセル副業の案件として一番有名なのが代行作業系の案件です。
データ入力や簡単なリスト、フォーマットの作成ですね。エクセル副業が初心者向き、誰でも出来ると言われるのはこの代行作業系の案件の存在があってこそになります。
エクセルの副業というよりは、「その作業に最も適しているものがエクセル」といった趣が強く、案件名でエクセルでの作業と銘打ってないことも多いです。募集要項で初めてエクセルの作業ですと書かれていたりします。
エクセルの基本操作と忍耐だけで完結する仕事が主で、固有の機能などはほぼ用いません。
時間短縮の為の臨時の労働力として…いわば「面倒だから誰かに投げる」という性質を持っており、報酬も相応に安いのですが、これは化ける可能性があります。
基本的にはハズレ副業。エクセルの活かし方で高額案件に？
「数千枚の画像を見て、画像1点15円の単価で8つの必要事項をエクセルに打ち込んでいく…」といった時給換算にすると悲惨なことになりそうな案件が多く、それでも尚応募が多いのがこのタイプです。
「受注し難いのに報酬は安い」という副業としては完全なハズレになりますが、これは何も手を打つことが出来ない場合の話であって、案件次第で大きく化けます。
エクセルは逸話が多いです。「少しの工夫で単純作業を大きく効率化し、社内の評価はうなぎ昇り！」といった話ですね。これは副業でも通用するのです。
外部ツールやマクロを用いて大きく効率化することが出来れば、時給換算で一気に数字が跳ね上がり、割の良い仕事に早変わりします。
上の例であれば、画像認識ツールで文字を抽出して、本来であれば手打ちしていく部分をコピー＆ペーストで出来るようにする…などをすれば効率は段違いになります。あとは調整と確認をすればOKですね。
これは実際にやっている人がおり、割と知られた手法です。500円未満の時給が2000円前後に跳ね上がるケースも珍しくありません。
効率化できなければ何のメリットもない
当然ですが、Excel初心者、そして副業初心者には難しい部分です。
案件の内容から仕事の流れをイメージし、効率化できる部分を見定めた上で、時間と報酬のバランスを判断する…これは効率化のアイデア、知識、抽象的な案件から実態を掴む握力といったものが求められ、ここで稼げる稼げないを分かちます。
冒頭で本当の初心者は稼げないと書いたのは特にこの部分であり、効率化して自力で時間報酬を上げれなければ何の旨味もありません。別の副業の方が割がよくなります。
エクセルに精通して多くの手札を持っていたとしても、案件の性質的に効率化がそもそも不可能といったケースも存在しますから、不都合な案件を避け、「隠れ良案件」を見分けることが大切です。
エクセル副業の代行作業の受注のコツ
ソーシングサイトでの受注になりますから、そこで有効な応募方法を知らなければそもそも受注そのものが不可能です。クラウドワークスが代表ですが、大きいサイトは複数登録したほうが代行作業系では有利です。
クラウドワークス
ソーシングサイトは案件の性質によってアピールのポイントが違うのですが、代行業務での応募時のアピールポイントは仕事が早いこと、正確なこと、経験豊富なことになります。
上述したように、時短の為に外部に投げているのがこの手の案件ですから、スキル云々ではなく、安価な労働力を求めており、単純作業への強さがそのまま求める人材像になるのです。
しかし仕事の早さや正確さは実際にやって貰わなければ見えませんから、判断される場所はエクセルに触った時間、同じタイプの案件の経験、使える時間、自信の有無などになります。
「エクセルを散々弄ってきた自分には楽勝です！任せてください！すぐ出来ます！」という部分を如何に押せるかですね。プロフィール、応募メッセージ共にこれが出来るかで採用率はまるで変わります。ソーシングで受注できない人は基本的にこれをしていません。
副業であることや経験が浅いことは不採用の理由にしかなりませんから、絶対にNGです。匂わすだけでもいけません。
基本的に応募が殺到しますから、パッと見て目に留まるということが何よりも重要になります。
エクセル（Excel）副業での「正統派系」は一番稼ぎにくいタイプ！？
エクセルの副業といえば本来はこれを指します。関数なども用いてデータの集計や整理、グラフやテーブルの作成を行うエクセルらしい仕事です。正統派系です。
これは出来る人は多いものの、一応はソフトの習熟が必要な専門技術ですから、「自分たちでは難しいから人に頼む」というタイプの案件が多く、その分報酬も高くなります。
一件辺り数千円～が目安であり、副業として非常に人気です。作業と時間と報酬、そして技術的な敷居のバランスが取れた優良副業になるのですが…
しかし恐らく一番稼げないのがこのタイプです。受注部分に難があり、サイト内実績でかなり変わってきます。初心者が稼げない…というよりは新規参入者が稼げないといったほうが近いかも知れません。
制作系副業の難しい部分は競合相手との看板勝負
エクセル副業に限らず一部の製作系副業全般に言えることなのですが、「指定されたものを作って納品する」という性質の案件は稼ぎ易くする工夫の余地が少ないです。
イラストや作曲などと違い質の差や個性などが挟まる余地が無く、出来るか否かだけがまず判断基準になります。そしてエクセルは使える人の多いスキルですから、多数の応募者の中から少ないアピールポイントで採用してもらう形になります。
「面倒だから誰でもいい」ではなく、「出来るなら誰でもいい」という切り口こそ違うものの、代行作業系の性質を持ちながら取れる手段は少ないという難しい立ち位置です。
こうなると経歴やサイト内実績がものをいう形になります。
応募してきた時点で全員出来ると思われているわけです。その中からパートナーを選ぶのであれば、トラブルや地雷避けにとりあえず「実績がある人」を単純に採用します。全員可能であれば、選んでいる時間が勿体無い…ということですね。
ここがエクセル副業で多くの人が稼げない原因です。完全な単純作業であれば「出来ない人がいる可能性」のおかげで受注しやすい形に持っていくことが出来ましたが、こちらはそれが不可能です。
正統派エクセル副業の受注のコツ
それでも出来ることをするのとしないのとでは受注率に大きく差が出ます。大体の人はやっていませんから、やった分だけ単純に得です。
まずは代行業務のように目立ちます。経験豊富、任せなさいとアピールしてください。また、プロフィール部分に応募した案件が得意であるということも記載します。
誰でも良いとはいっても、仕事ですから最良のワーカーに依頼したいという気持ちもあるのです。クライアントによってはきっちりプロフィールまでチェックしますから、そこで間接的にアピります。これは全副業で有効です。
そして実績がものをいう都合上、実績で勝負します。即効性はありませんが、単純に応募者の中で実績が一番派手であればそのまま採用率としてはトップになれます。
実績の数です。ソーシングサイトを見ればわかりますが、請けてきた案件の内容まで見るにはプロフィールまで飛ばなければならず、パッと目に付くのは実績数と平均評価です。
つまり、エクセル案件をこなした数やこなしてきた案件のタイプよりも、単純に多くの仕事をこなしてきたという表面の数字のほうが有効なんですね。
小細工レベルですがこれが効果的であり、出来るときに簡単な案件を多くこなして、実績の数字を増やします。
5件仕事をしてきた人と、50件仕事をしてきた人では安心感、信頼性がまるで違います。
ソーシングサイトでの簡単外注は便利ですが不安も大きいです。ここでわかりやすくアピールできるというのは受注しやすさにダイレクトに影響します。
エクセル（Excel）副業は「VBA案件」が本番！可能性の塊タイプ。
敷居は高くなりますが、エクセルの副業で最も稼げる可能性があるのがExcelVBAでの仕事です。
エクセルのマクロを作る…砕いた表現すれば、「機能を拡張して効率化を提供する」という、エクセルでの副業というよりはプログラマー系の仕事になります。
これは別の記事で詳しく書いていますが、敷居の低さに対して提供できる価値そのものがずば抜けて高いので、副業的に見れば今回取り上げる3タイプの中では最高のポテンシャルを持っています。
専門性が上がる分報酬も大きくなり、簡単で安い案件こそ数千円～ですが、数万円の単価も珍しくなく、一件に週単位の時間がかかったりするシステム構築系の難点もありません。
仕事さえあれば数件請けるだけでかなり厚みのある副収入を得ることが出来ます。そして案件自体は豊富です。
ExcelVBA副業はソーシングサイト向きではない？
ExcelVBAは非常に美味しいタイプのエクセル副業ですが、これも受注面で大きな問題を抱えています。
エクセルという枠で見れば、「次のステップ」とも言える上級技術ですが、プログラム系という枠で見るとこれは入門編といった趣を持つ敷居の低い技術です。
つまりプログラマー系の人達が真っ先に考えるジャンルであり、応募者のタイプこそ違いますが一件ごとにかなり殺到します。案件によっては70件前後の応募なども普通にあります。
正統派タイプも同じなのですが、腰をすえて続ける覚悟が無ければまさしく「稼げないのが当たり前」であり、コンスタントな受注は初心者、未経験者には絶望的です。
しかし上の記事で書いているように、効率化というのは大変な価値を持っていますから、ソーシングサイトで仕事を待つのではなく、こちらから提案していくほうがExcelVBAでは稼ぎやすいと思います。
ソーシングサイトだから稼げないのです。もちろんソーシングでも狙っていきますがそれ以外からの受注も目指すべきです。
ExcelVBAの受注のコツ 個人営業に強いエクセル副業
自分の持つExcelVBAの技術で解決できる、効率の問題を抱えている人を探し出して営業をかけます。
「エクセルを使っていて特に問題は無いが、圧縮できるなら圧縮したい」という人達は潜在的にかなり多いです。こちらからすれば当たり前のことでも、知らない人からすれば異次元の技術ということは往々にしてあります。VBAなどは正にそれなのです。
企業単位…大きければ大きいほど、新しければ新しいほどExcelVBAでの効率化などは視野に入ってきますが、飲食店の個人経営者など発想自体がない人もおり、その人達がターゲットになります。
基本はSNSで「ネット系以外の業種の」小さな経営者や店長といった人を探します。こういった集客にはブログなども有効なのですが、ExcelVBAの場合は求める層を集めるのが難しいので、とりあえずはおいておきましょう。
ただ近場の飲食店などに直接営業を書ける場合は、詳しく説明、売り込めるページがあると有利になります。URL付きの名刺やチラシを渡すだけで可能性が生まれるからです。少し盛っても良いので派手なデータがあると最高ですね。
営業メッセージを送る際は「エクセルの面倒な作業を如何に省略できて、時間的な圧縮と、それで生まれる金額の有利」をひたすら押します。VBAが云々といったことは一切書きません。
下手に固有名詞を出して調べられると「外注の方が安く済む」「自分で調べて何とかする」という選択肢が生まれてしまうので、とにかく具体的な数字をもってエクセル作業の効率化のみを伝えます。
効率化というのは、それが成された時点で無条件で得を生む利益に直結する要素です。商売人なら必ず刺さる商品であり、潜在的な可能性はすさまじいものがあります。
簡単ではありませんが、エクセル関係の中ではVBAは飛びぬけたポテンシャルを持っているので、ExcelVBAの技術を持っているのであればこれが最も確実で大きな報酬を得る方法になります。
エクセル（Excel）で副業するなら腰を据えて取り組んでいく
エクセルの副業…代行作業、正統派、ExcelVBAと3つに大別しましたが、基本的に初心者で副業らしい副収入を得るにはそれなりの壁があり、ある程度の慣れと実績が大きく影響してくることになります。
初心者や未経験者にお勧めされてはいますが、その敷居の低さが過密な状況を作り出して、一筋縄ではいかない副業になっているのです。
いずれのタイプでも腰を据えて、始めは難しいものだという認識を忘れず取り組んでいきたいところですね。ソーシングサイトの共通点として活動期間が収入に比例しますから、エクセル副業で稼ぐなら多少の忍耐は必要になります。
しかし案件自体は常にあり、実際に稼いでいる人も多いジャンルです。壁さえ越えれば、工夫次第で時間効率も上げられる優良な副業かと思います。
特にVBAはプログラム入門といった敷居の低さの割りに、提供できる価値が異常です。効率化をこんなに安売りできるものは他になかなかありません。
今手が出せなくても、学ぶ価値は十分にあります。他のエクセル案件などにも応用が利きますから、投資の意味でショートのスクールなどに通っても良いでしょう。
二度押しになりますがVBAの記事も参考にしてください。ExcelVBAだけでなく、一通り操れるようになれば、あとは営業次第でガッツリ稼げるポテンシャルがあるのです。
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