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「自宅で占い」は副業としては悪くない。ただしネット占いに限る!
自宅で占いの副業をして稼いでいく…一見無茶を言っているようにも感じますが、実は占いというのは副業としては隠れたメジャーどころであり、誰でも、自宅で、好きな時間にできるという大きなメリットを抱えたなかなかよい副業だと思います。
大きく稼ぐタイプの副業ではありませんが、実際に稼いでいる人もそこそこ存在し、何よりも今はスキルシェアサイトという大きな窓口があります。簡単ではありませんが、性質的にもかなり稼ぎやすいジャンルと言えるでしょう。興味のある人が絶対に尽きないからですね。
挑戦する価値は十分あると思いますが、ひとつ大事な注意点がありまして…
必ずネットで活動してください。占いというジャンルで「自宅開業」は絶対に駄目です。100%稼げません。断言します。
占いは最も自宅開業に向いていない商品であり、月に数百万稼ぐようなビジネスのプロが本気を出してようやく成り立つか否か、というレベルで悪手です。
今回そんな占いの副業について書いてみましょう。
・副業的な側面からみる占いの話
・自宅開業を悪手にねじ込む大きすぎる壁
この2点で攻めて行きます。誰でもできるからといって稼ぎやすいわけではないのです。
占いの副業とは?誰でもできるストリート向きサービス?
まず占いの副業について一度おさらいをしておきましょう。
占いの副業は「ミステリアスなアプローチでその人専用の結果を楽しんでもらう」という娯楽的なサービスです。その人専用というのはサービスとしては非常に強く、ジャンル自体が大変に有名ですから、体験くらいはしてみたいという「潜在的な興味」を常に孕んでいます。
ココナラのようなスキルシェアサイトに登録し、相談や愚痴聞きのカテゴリを利用して、ネット占い師として活動するのがスタンダードな方法です。単価は設定次第ですが、カテゴリ相場的には一件当たり数百円~千数百円といったところでしょう。
スタンダードな方法と書きましたが、自宅で占いの副業をするのであれば、現状はスキルシェアサイトでの活動がほぼ唯一の道であり、これ以外の場所では基本的に副業として成立させることはできません。
これは占いの特徴的な性質によるものであり、「人の多いところに飛び込んで活動しなければ副業以前に商売としてそもそも成り立たない」という現実に起因するのです。
占いの副業は人を引っ張る力が皆無?「目の前で」が最も重要。
占いの副業は以下の性質を持ちます。
・科学的根拠の薄い謎の技術である。
・現代において非常に有名なサービスである。
・興味はあるが、強く求められてはいない。
・その人の専用の結果という独自性を常に帯びる。
この非常に特徴的な性質が「占い独特の稼ぎやすさ」を生み出しており、同時に正しいやり方が限定されてしまいます。曖昧さが武器であり、同時に弱点にもなるのです。
占いはテレビなどによる知名度の後押しもあり、「なんとなく面白そう」という潜在的な興味が常に存在し、実際に体験すれば「専用の結果」から一定の満足度を確実に与えることができます。
しかしあくまでもそれは興味本位の娯楽、未知への興味としてであり、本当に何か大切な答えをそこから得られるとは、そもそも思われていません。無名ならなおさらです。
つまり「わざわざ足を運んで体験しに行く」という行動を起こさせる力はそこには存在しないのです。「やってみたいけど、そこまでじゃない」んですよ。
それでも興味自体はありますから、今体験できる状況であれば引っ張れます。「目の前」にいれば違うのです。
町を歩いていて占いブースを見つけた。旅館内に占いコーナーがある、飲み屋で隣の席の男が占い師…といった「すぐ手が届く状況」であれば、「気になってたしせっかくだからやってみようかな?」という流れを作れるわけですね。
逆に言えばこの状況に持ち込めさえすれば、あとはどうにでもなるのです。そしてこの状況は「こちらから出向く」ことですぐに作れます。
占いの副業の最適解はストリート占い師?
占いはサービスとしては強いですが、人を引っ張る力が非常に弱いです。占い師として人を引っ張るには、占い以外の部分である「この人に占って貰いたい」を何らかの形で作る必要があり、それには最初に何度か引っ張らなければ成り立ちません。
しかし目の前にいれば興味の力でこの難点をスルーできます。つまり人の多い場所に飛び込むわけです。
繁華街の通りなどに、如何にもな格好とそれとわかるブース、派手な看板といったものを設置して適当に声をかけていれば確実に何人かは体験しにきます。人を集める難しさを、人の集まっているところに出向くという形で解消するんですね。
占いは大掛かりな設備などは一切要らず、ちょっとした小道具と話術だけで成り立ちますから出張活動に適しており、それこそが最も効果的な方法になります。「確実に稼げる」といえるレベルで有効です。
後述もしますが、占いの副業としてはストリート活動以外の方法は難点が多すぎて成り立ちません。自宅などという環境は最も向いていない形になるのです。
しかし例外的にネットは別であり、自宅で占いの副業をするならネット内の人の集まる場所に出向いて活動をしていきます。
ネットというストリートで占いをせよ!副業にするならスキルシェア!
スマホやパソコンを媒介にして、距離も時間も無視して同じ場所に存在できるのがインターネットです。その可能性はまさに無限大であり、あらゆる商売でブレイクスルーを成し遂げてきました。これは副業での占いも同じです。
占いはそもそもオンラインに向いていますが、今度は胡散臭さが壁となり、商売にするには「占いが好きな人を派手な看板でかき集める」必要がありました。企業が占いを商売にするような形です。
しかし、今はスキルシェアサイトでの愚痴聞きカテゴリという「窓口」ができています。人と話すことで何らかの悩みを解消したり、楽しみたい…という人が都合よく大量に集まる場所が存在し、占い師として飛び込んで活動できる場所があるわけです。
これはストリートでの活動となんら遜色がない形であり、故に自宅で占いの副業が成り立ちます。擬似的に最適解を通すことができるんですね。
問題は同じ場所に自分以外の占い師が何人も存在することであり、「スキルシェアサイトの難しさ」と戦う必要があります。本来であれば自分しか目の前に占い師がいないという状況を作るのは簡単ですが、ネット占い師はそうは行きません。
しかしチャンス自体は常に存在しているので、あとはがんばり次第、工夫次第になります。簡単ではありませんが、十分に実現可能な範囲です。
自宅で「開業」する占いの副業は100パーセント稼げない!?
既に自宅を占いの館にするのは悪手なのかなという流れを作ってしまっていますが、実際にその通りであり、自宅で占いの副業を開業の形でやろうとしても100%稼げません。これは言い切ります。
確かに、上記のような全体的な傾向の中にも例外は多数存在し、占いが大好きで足を運んででも占ってもらいにいくような人は存在するでしょう。やはり占いは直接やって貰ってこそ価値がありますからね。
まずこの人達すら引っ掛けられないのが第一。
第二にこれも占いというサービスのまた別の性質からなのですが、少数のお客さんで回していくという稼ぎ方ができません。自宅開業で副業には常連で成り立つ飲食店や、医療系(マッサージなども含む)のサービスのような継続性を帯びていなければならず、占いにはそれがないのです。
「自宅で開業している占い師」という選択肢がそもそも存在しない。
まずは集客の問題が大変に大きいです。
全体の傾向として「足を運んでまでして占いを求めていない」というのは上記の通りですが、これに加え、「足を運んでも占って欲しい人達」という少数派すら集められないからですね。
これは優先順位的な問題であり、自宅で開業しているレベルの無名の占い師はそもそも選択肢としてほぼ存在しないのがその理由になります。本当に最後の最後という優先順位であり、ここまで行くと皆無なんですよ。
せっかく占って貰うなら目当ての人が最初。
わざわざ占いの為にお金を握り締めて外出をするのですから、当然占い師なら誰でもよいというわけではありません。
テレビなどで有名、あるいはたまたま知り得た珍しい形の占いなどの、目当ての人に占って貰いに行くのが優先順位としては筆頭になります。
「新宿のなんとか」のようなカリスマ占い師なら楽しめそうという期待があるからこそ足を運ぶ気にさせるのであって、まず殆どの人はここに吸われるわけです。
しかしこういった人は人気過ぎて予約が取れなかったり、遠すぎて無理といった事情から吸いきれないおこぼれが必ず出てきます。
この人達の中でまだ占って貰いたい人は次の候補を探すわけです。
調べられる範囲で最高の占い師は誰だ?
目当ての人が駄目だったのですから、ある程度は誰でもよくなっています。目的が「占い欲を満たす」方に移っていますから、今度の候補は「自分が調べられる範囲でお金を出してもよいと思える占い師」です。
すると目に留まるのは、企業がブースを作って行っている本格的な占いサービスや、口コミなどで既に知名度を得ている近場の占い師などの「看板がでかい占い師」になるのです。
楽しめそう、面白そうという期待が基点になっている以上はやはりその選び方は評判や知名度が鍵を握ります。カリスマも同じですが、占いで人を引っ張るには「期待」という占い以外の動機が絶対に必要になるんですよ。
この時点で次のおこぼれはありません。にもかかわらず、もう1つ壁が存在します。
もう占いサイトやスキルシェアで占おう!
最後に来る占い欲を満たす場こそが、スキルシェアサイトなどのサービス、占いサイトなどに設置してある無料の占い、あるいは占いアプリなどの使用です。もう完全に占いなら何でもよくなってるんです。
この中ででスキルシェアサイトは例外的な側面を持ち、「占いが目当てでない人もお客さんにできる可能性」があるので副業としての土台が整っているのです。話を聞いて貰いに着たけど、占いもやってくれるならぜひやって貰おうという「目の前の占い師」が成立しています。
これらはわざわざ足を運ばなくても良いという部分で別の魅力が存在しており、占いなら何でも良くなった人の最後の砦でもあります。
自宅で開業している副業占い師はこの次の選択肢になります。
すぐ近くで、誰でも良いが、直接占って欲しい。
こうなるともう引っ掛けられるのは「殆ど動く必要のない近場で、直接占ってくれるなら誰でも良い」という希少種しかいないわけです。
しかしここにも一枚フィルターが存在し、占いの胡散臭さは絶対に拭いきれませんから、個人開業の副業占い師は常に「詐欺」の2文字が頭を掠めます。誰でも良いが、不安は嫌なんです。
すると優先としては通勤ルートなどで良く見る占い師が先に来て、最後の最後に自宅開業の占い師…ということになります。見込みが全くないわけです。
それでも、営業活動次第では少数のお客さんは引っ張れると思います。しかし占いは少数でまわしていく形では稼げない副業なのです。
占いはリピート期間が長い副業。占い以外のサービスが要る。
最後の壁…というよりはとどめと表現したほうが適切でしょう。
自宅開業で占いの副業をするには性質上集客が難しく、立地的な制約もありますから集めれても少数になりますが、仮に「集めた人達のほぼ全員をファンにする」という圧倒的な好条件ですら、尚副業にするには厳しいものがあります。
占いの殆どは未来を占います。その期間は様々ですが、お金をもらうレベルのものとなるとある程度深く長く占う必要が出てきますね。無料で毎日占うのとは全く別物になるわけですが…
そうですね。占いは一度占えば暫くは占わないんです。もし短期で次の占いをする場合は別の占い師を試します。もう一度サービスを受けて貰うまでの期間が大変長いわけです。
自宅開業の副業は常連の濃さ…つまり同じお客さんに何度も来てもらうことが重要になり、これができないサービスは大量の集客が必須になります。次のリピートまでの時間を新規のお客さんを常にまわすことで補う必要があるのです。
スキルシェアで占いの副業が成り立つのは、あくまでも売り物は「相談、愚痴聞き」であり、その人とおしゃべりをするという部分にリピート性があるからです。これがスマホ1つででき、それを求めている人達が集まっているから可能性があるのです。
自宅という制約の中、これで売っていくには「占い以外の何か」を餌にしなければなりません。私とおしゃべりして1500円などは到底無理ですから、料理やマッサージといった「継続性のある強いおまけ」が必要になります。ここまできたらもう占いの副業ではないですね。
細かく書けばまだあります。消去法的に自宅開業での占いの副業は本当に絶望的であり、もしこの形で成り立たせることができたのなら、別の副業で文字通り100倍稼げると思います。それくらいの難易度なのです。
自宅で占いを副業にするならビジネススキルが必要になる?
占いの副業は集客的な難しさから、人の多い場所に出向き、目の前というすぐ手の届く状況を作り出してこそ稼げる副業であり、擬似的にそれを作り出せるネット占い師という形こそが自宅で占いを副業にする唯一の道…という話でした。
性質上、自宅を占いの館にする「開業」は最も向いていない形であり、参入敷居の低さと稼ぎやすさは全くの別物です。占いで副業したいなら絶対に自宅開業はいけません。あくまでネットを利用してサービスを提供していきましょう。
もちろんネットでやれば誰でも簡単に稼げるかといえばそれは違います。結局は「愚痴聞きの副業で稼ぐための手法」という側面が強く、稼ぐための難しさなどはそのまま当てはまることになります。
話を聞く副業に関しては別の記事で触れていますが、スキルシェアサイト内で多数のライバルに囲まれた状態でお客さんを引っ張るには、それなりの仕込みやテクニック、知識が必要です。できる人にとっては難しくはありませんが、それでも凄く手間になります。
そしてそういったスキルをもっている人は、占いではない稼ぎ方のほうが簡単に大きく稼げてしまうというジレンマもあるのです。ブログが集客に有効であれば、そのままブログで稼いだほうが「早くて大きく安定的」に稼げてしまうんですよ。
業務自体は軌道に乗せれば屈指の軽さを持っていますし、何より独特の業務ですから稼ぎだけを見て割り切ることはできませんが、もし占いというジャンルに特別なこだわりがないのであれば、一度別の副業も考えてみるのが良いと思います。
手軽ではないですからね。結構ディープで時間が必要なんですよ。「ならブログでいいじゃん」と占いにこだわりのない私は思ってしまいますね。
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