プログラミング副業の現実は「稼げるはずが無い」?何故スクールがおすすめされるのか。

目次

プログラミングで副業をしようとしても稼げないのが現実

プログラミングの副業はその性質から常に注目され、この副業ブーム以前から常に選択肢にあがり続けるメジャーな副業です。

在宅でできること、報酬の高さ、逸話にも事欠きません。オンラインのスクールもすっかり多彩になりました。今後も需要は伸び続け、慢性的に人材不足と言われる業界的な追い風も特徴ですが…

現実はそんなに甘くは無いんですね。プログラミングの副業は非常に難しいです。

稼げるはずが無いのです。これは初心者が云々という問題ではなく、プログラミング技術と直接関係しない部分で2つどちらかに精通していなければなりません。

妙に色々な所でスクールがプッシュされるのはこの形にたどり着くのにもっとも都合が良い手段だからなんですね。

今回はその辺りの話、プログラミング副業の現実について書いていきましょう。

何故プログラミング副業は稼げないのか?現実は「副業者お断り」

プログラミング副業は前提として向かい風が吹いていると知っておいてください。

状況的な難しさはこちらでざっくりとマスターが説明しています。

一応追い風的な部分もありますが、簡単なことはわざわざ野良プログラマーに外注せずともとも自分たちで出来る様になってきたことがまず一つ。

オンラインスクールや専門学校で毎年「技術持ち」が大量に生まれ、外注、受注先としてソーシングサイトが当たり前になってしまっているという部分もなかなか大きな問題です。

何気ないことですが、この二つが徹底的にプログラミングで副業しようと思っている達を稼がせないようにする壁になります。

プログラミングを依頼する側は副業者を求めていない。

そもそもの問題として私達からすればソーシングサイトでのプログラミング案件は副業の手段ですが、依頼する側からすればフリーランスのプロを安く雇うための手段なのです。

自分の希望する金額で満足してくれて、面倒な契約をすっ飛ばし、パパッと問題を解決してくれる野良のプロ。これを求めてソーシングサイトで募集を掛けているわけです。

データ入力やWebライティングの安価案件のように作業することに価値があるのではなく、本当に技術に価値を求めています。

ですから基準としてアマチュアはお断りであり、依頼した仕事に全力投球できることが前提になっているのです。しかも技術に対する報酬としては破格の安さ(副業としては高い方です)金額でも引き受けてくれるという条件もおまけについています。

破格の条件でもプログラミングは応募が殺到する

本物のプロの技術を安く買おうとしているわけですが、向こうはプロを求めているのにアマチュアに依頼している感覚でもありますから、当然安く依頼します。これ自体は何も悪くありません。受けるかどうかはこちら次第であり、薄いと思うなら受けなければいいのです。

しかしそれでも応募は殺到します。多少安くてもいいから、仕事が欲しいというプログラミング副業者やフリーランサーが多数応募し、それは相場としてソーシングサイトの基準を作ります。

相場が下がって稼ぎ難くなるとう部分はまあ良いのですが、破格の安さでも人が集まるという状況自体が需要の供給のバランスが崩壊していることを意味しているわけです。

プログラミング副業をおすすめする理由として、業界の人材不足が挙げられる事もあるのですが、そこに「業界外の技術持ち」は含まれていません。現実は「100件応募しても仕事が取れなかった」というような完全な供給過多になっているわけです。

※例えば業界最大手のクラウドワークスですが、私が確認した時点で最新の依頼を見てみたところ、本日募集ですでに10人以上が応募しています。どの依頼もこのような形です。

クラウドワークス

https://crowdworks.jp/

プログラミングを副業にするには証明が必須という現実

副業には非常に重要なスタンスがあり、競合がいてもどうにかする方法は必ずあるという意識が大事になってきます。競合を恐れないことです。

そこに自分の生活の全てを乗せるわけではありませんから、自分の満足できる分だけ稼げれば良く、その程度あれば立ち回り一つでどうにでもなります。壁を破る方法をまず考えるわけです。

このケースであれば殺到する応募者を圧倒できれば無問題であり、これが正攻法です。そのためにはどうするか、という事をまず考えるわけですが…

この時点でかなり厳しいです。もし自分が依頼する側だと考えればイメージしやすいと思いますが、大量に候補者が存在する状況なら、ぱっと見て良さそうな人間を絞り、そこからじっくり選ぶ…という形でワーカーを選定します。

つまり実績という形で自分が実力者であると証明する必要があり、これが出来ない時点で仕事を請けるのは不可能になります。コックを募集しているのに口で料理得意といっているだけの人間は雇わないわけです。元コックとかも一緒に応募しているわけですからね。

プロフィールの実績がプログラミング案件で埋め尽くされている。一目ででわかるほど素晴らしい、もしくはその案件の内容に近いポートフォリオを見せられる。

こういった証明をしなければそもそもソーシングサイトでは請けられないという現実である以上、プログラミングを副業にしようとしても稼げないのは当たり前なのです。

実績が無いから仕事を請けられない。
仕事を請けられないから実績がつかない。

この無限ループは多くの副業で存在しますが、プログラミングは顕著な部類だといえるでしょう。副業としてプッシュされすぎて技術持ちが多すぎるからです。

それでもプログラミングを副業にしたいというのなら、少し考える必要が出てきます。

現実に副業としてプログラミングで稼いでいる人間がいるのであれば、それは不可能ではありません。先駆者の存在は可能であることの証明です。

プログラミングを副業にするなら2つのプロのどちらかになる?

冒頭で「プログラミング技術と直接関係しない2つのどちらかに精通していないと稼げない」と書きました。どちらかのプロフェッショナルならなければソーシングサイトで勝ち目の無い戦いを続ける羽目になってしまいます。

搦め手か正攻法のどちらか一つ。

営業に長けた商売のプロ
業界に長けたプログラムのプロ

どちらかであれば稼ぐことは出来ます。稼ぐことが出来るのですから、当然副業に落とし込むことも可能です。すこし逆説的ですが、プログラミングで稼ぐとなるともうこれしかないのです。

営業に長けた商売のプロとしてプログラミング副業をする

商売のプロなどと小難しい表現をしていますが、要はソーシングサイトに頼らなくても仕事を引っ張ってこれるだけの力とやり方を身に着けるということです。

この場合の力とは営業の力です。単に声掛けではありません。需要の発掘です。

需要のあるところに飛び込むのはあらゆる商売の基本ですが、その結果がソーシングサイトです。これでは稼げませんでしたから、隠れた需要を見つけ出したり、需要を作り出すということが大事になります。

必要性を感じているが外注という選択肢を持っていなかったり、自分のプログラミングスキルで益を生み出せる人達を見つけ出すというのが肝ですね。自分はこういうことが出来て、これをするとこういう恩恵がありますよという提案をすることです。

自分と技術を売り込んでいく…多くの人に知ってもらって、雇うメリットをイメージさせ、実際に仕事につなげていく、ということが出来る様にならなければなりません。

この需要の発掘は何かを売るときには必ず考えなければならない商売の基本ですが、プログラミング副業にはあまり相性がよくありません。どちらかといえば「プログラミングを教える」という方向で威力を発揮します。イメージさせやすいからです。

※プログラミングと括るには軽すぎるかもしれませんが、VBAなどは非常にイメージさせやすいですよね。数字と利益をそのまま伝えられます。

しかし応用力は無限に等しいので、活かせないことはありません。ブログやSNSといったメディアを活用して集客、教育、販売のプロセス作ります。この流れで生み出した顧客は自分専用のお客さんですから、絶対に取り合いになりません。

まあ…これが出来ればプログラミングでなくても稼げるようになってしまいますので本命ではありませんね。まったく違う分野であり、難易度も高く、習得に癖があります。

そしてこの場合でも、提案の選択肢を増やすためにある程度プログラミング技術は必須です。飛びぬけたものは必要なくても、どういったものが求められやすいかは抑えておく必要があります。

どちらかといえば既にある程度プログラマーとしての資質を備えている人のための方法です。

業界に長けたプログラミングのプロとは?

こちらが当記事としては本命になります。

プログラムのプロというとそもそも副業とかけ離れたイメージですが、この場合のプロというのは稼げる人…プログラミングという技術を活かした稼ぎ方、仕事の仕方を知っている人になります。

そもそもプログラミングという需要が常に存在しているジャンルで稼げないのは、クラウドソーシングという形しか知らず、業界のことや、どういう人達が何の技術を多く欲しがっているか、という活動していくための必須知識が足りてないからに他なりません。

これは効果的な提案が出来ないという意味で上記の営業の部分でも損をすることになります。

多く求められている分野、看板として効果的なポートフォリオ、技術的に届かなくても学びながら出来る仕事のライン、仕事のスピードと求められる最低水準…

こういった部分はプログラマーとしての活動に未経験の素人には見えてこない部分です。これを知っている、身に着けているという時点で持たないもの全員を圧倒できるということでもあります。

例えば地獄のソーシングサイトに応募する際にも、多く出てくるであろう案件のタイプをなんとなく掴んでいれば、その案件に近い形のサンプルを用意しておくことが出来ます。

依頼内容と類似のサンプルというのは最強の営業になります。これはプログラミングに限らず全ジャンルで共通です。ベテランのプロをすっ飛ばして採用されるだけの理由になります。

実際に作っているのですから、かかる時間を提示することも可能です。クライアント側からすれば最高の人材でしょう。その仕事が出来て、時間も判るのですから完全な証明です。

プロのプログラマーとしてのセオリーを掴んでいるか否かで雲泥の差が出てくるということですね。逆に言えばこれを身につけた時点で「泥」はもう相手にならない…競合にすらならないということです。

何故スクールがおすすめされるのか?学ぶのは技術だけではない

上述したプログラミングのプロ…仕事と稼ぎ方を知っている人になる為にもっとも手っ取り早い方法が結局のところスクールになります。これは動かしがたい事実であり、これ以上のものはありません。

独学で学び、商売のプロとして活動していく方法も非現実的とはいえないのですが、言っても搦め手であり出来る人間も限られます。そしてこの場合でも多少はプログラマーとしての嗅覚が必要です。

何故スクールという王道的な方法がもっとも手っ取り早いのか?

それは単純にスクールで学ぶということは「単に技術の習得だけではない」という単純な理由にあるのです。稼がせるところまでがスクールの仕事なのです。

スクール経営側の理想は卒業生が宣伝媒体になること

プログラミングのスクールですから、当然技術を学ばせるのが目的です。

しかし専門技術というのは2、3年で完全習得できるような甘いものではありません。プログラミングはもちろん、どんな技術も同じです。

例えば私はピアノの調律…メンテナンスの訓練を学校で2年ほど受けており、プログラミングと比べてかなり狭い技術なのですが、それでもみっちりやって極一部の技術習得です。最盛期でも下から数えてすぐのレベルでしょう。

ジャンルが多彩なプログラミングですから、スクールに通うだけで完全無欠のプログラマーになれるかといえばまったく違います。そしてこれは当然スクール側もわかっていることなのです。

スクールの方針にも寄るでしょうが、いつでも理想は卒業した人間が活躍することで更なる生徒を呼びこむことになります。スクール自体も実績が欲しいのです。卒業生を宣伝に使いたいのです。

基本的な技術を叩き込む事は前提でしかありません。本命は活躍させることになります。

良いスクールは「稼げるようにするため」のカリキュラムを作る

つまりスクールは「2,3年という短い期間でプログラマーとして活躍できるようにする為のカリキュラム」を用意しているのです。上級者コースのような形で別枠かもしれませんが、必ずそれ自体は持っています。

そもそも時間的に足りてないわけですから、絶対的に多く求められる技術や、有効なポートフォリオの指針、業界での仕事の獲得方法やコネクションを利用した簡単な斡旋までとにかくさっさと活動できる形に持っていきます。

プログラマーが部分的に飽和しているのも当然スクールは知っています。だからそれを乗り切る術も常に研究しています。そうしないと他のスクールに押しつぶされてしまうからです。

確かに技術ですから独学で学ぶことも出来ますし、商売営業に長けていれば客を引っ張ることも可能でしょう。実際にそういう人も存在します。

ですが、必要なものを全部わかっている上に、業界にも精通していて、しかも常にその研究をしている人間達から学べるというのはもうスクールしか存在しないわけです。

答えを自分で探しながら頑張るのと、答えを知っている人間に導かれながら頑張るのでは圧倒的に効率が違います。

副業系のサイトがスクールをすぐに推すのはこういう部分が大きいからなのです。

プログラミングで稼ぐのに最適な技術習得、プロの知識や考え方、立ち回り方…これを学びにいくのがスクールであり、一番手っ取り早く学べる方法になります。

これを身に着けて実際にある程度プログラマーとしてやっていけるようになれば、場所と時間を問わない仕事というプログラミング副業の最大の旨味を味わえるようになるということです。

プログラミングはプロのお小遣い稼ぎ 副業自体には向いている?

現実と状況を見ればプログラミングの副業はかなり厳しいといえるでしょう。

これだけ幅広く、営業にも癖のあるジャンルで「独学で副業」というのはもはや狂気の沙汰なんですよ。それで現実的に稼ぐのはまず無理です。もう断言します。

すでにプログラミング副業黄金期は去っています。今の状況に対応できる力が求められており、その力を証明することが何よりも重要なのです。

本当に必要なスキル、効果的な動き方、効率的な訓練と量、ついでに卒業という看板やスクール内での実績もついてきます。刺さるポートフォリオも作れます。プロの土台が出来て初めて副業としてのお小遣い稼ぎが視野に入るわけですね。

正攻法ならスクールが一番です。確かにいい値段はしますが、これは投資ですから、それ以上に稼いでやればよいではありませんか。月に5万も稼げるようになれば数年でおつりが返ってくる計算です。

もちろんこれは皮算用ですから、プログラミングで副業をするんだという熱意がこの皮算用を現実に落とし込む最後の一押しになります。

誰の言葉でしたか、「プログラマー最大の適正はプログラムが好きな事」とはよく言ったものですね。

もちろん副業そのものに長ける…プログラミングの不利をカバーできる商売的立ち回りを身に着けるのも一つの方法ではありますが、プログラミングで稼ぎたいのであれば最適解とはいえないでしょう。

そういったものは結局は技術と知識があるから最大限に活かせるわけです。

「プログラミング副業の今」「自分の技術や知識の手札」という二つの現実と相談して、進むか退くか…進むのであればどう進むのか考えると良いと思います。

私なら迷わずスクールです。だって答え持ってますし。楽したいですからね。

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