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大学生の副業選択肢でプログラミングは最大の悪手の1つ
大学生の中で勉強も兼ねたプログラミングの副業というものはいつも注目されています。
確かに需要は常にありますし、比較的低い技術レベルでもこなせる仕事は沢山あります。専門技術ですから仕事ごとの単価も高め、完全に在宅でも可能と一見美味しい副業に感じるのですが…
絶対稼げません。断言します。やってみればわかります。
もう稼げない理由しかないんですよ。大学生の副業という時点でもう無理なんです。月1万円稼げたら大したものというレベルです。
言語がどうこう、技術が云々以前の話なのです。その理由を説明します。
また、流石にそれだけではあんまりなので、それでも稼ぐにはどういう立ち回りをすればいいかという解決策も併せて書いてみましょう。
フリーランサーとしての王道を通る必要があるのです。
大学生が副業でプログラミングを考えても月1万円も稼げない
何故大学生のプログラミング副業を無理と断ずることができるのか?
それは技術不足や経験不足という「学生あるある」な理由ではないのです。多くの副業にも言えることではあるのですが、単純に仕事を請けられないからなのです。
仕事がゼロなら稼ぎもゼロ。実に単純な理由になります。
基本的に大学生や業界外の副業者が仕事を探すなら、斡旋所を使うことになります。クラウドワークスなどのソーシングサイトです。
クラウドワークス
しかしここで求められている人材はそもそもが「暇を持て余した現役プログラマー」「失業中の元プロ」「ゴリゴリのフリーランサー」といった本物であり、にもかかわらず大学生等も大量に集まって部分的な飽和を作り出しています。
結果として仕事1つごとに大量の応募が殺到し、ライバルを押しのけることも不可能という2重の壁が立ちふさがっているのです。100件応募しても受からなかったなどは有名な逸話ですね。
また、追い風もありますが基本的には向かい風が吹いており、本当に簡単なことであれば自分たちで解決するという選択がしやすい時代になってきたというのもあります。サクッとホームページ作って稼げるような時代ではないのです。
下記2つの記事も参考にしてみてください。
大学生が副業でプログラミングの仕事を請けるのに足りないもの
実はこの「大学生はそもそも仕事請けられない問題」はたった一つ証明できるだけで大体の解決ができる問題でもあります。実力のアピールであり、自分を雇ったほうがいいとクライアントに思わせるプロとしての看板…
実績です。実績がそれを証明します。
というのも、結局外注側からすれば希望の金額で仕事を提示し、それが問題なく達成されるのであれば相手は誰だって構わない訳です。極端な話、さっさと解決できるのならそれが小学生だって何の問題もありません。
求める実力が備わっていると思わせられれば、大学生はハンデにはならず、寧ろクライアント次第では安く使えそうと都合の良い印象をもたれる可能性もあります。
しかしこの実績の証明が皆できないから困っているわけです。
判断基準は経歴とソーシングサイト内での受注歴、載せているならポートフォリオといったわかりやすいものであり、ここで決まってしまいます。
逆説的ですが、大学生で副業という条件でここを充実させるのは至難でしょう。業界未経験で、訓練機関の卒業もしておらず、まともな成果物も見せられないなら、雇う理由がどこにも存在しないのです。
実績がないから仕事を請けられない
仕事を請けられないから実績がつかない
この2つを無限にループすることになり、それでも受けられない中根気良く続けて、少しずつ実績が充実していくころにはもう大学を卒業してしまっています。
これはあくまでもソーシングサイト内での話ではありますが、現状「誰でも探せる場所」がソーシングサイト以外に存在しない以上、大学生のプログラミング副業は非現実的と言える状況になっているわけです。
大学生がプログラミングを副業にするなら宣伝と提案が必要
この現実は大学生に限ったことではなく、プログラミングという副業ジャンル自体が常に抱え込んでいる問題です。専門技術の副業は難しいということですね。
ですが難しいだけであって、副業で完全な不可能は基本的に存在しません。一応戦い方はあります。フリーランサーとして稼げている人間が存在する以上は、それを副業に落とし込むことは可能であり、そこに年齢や性別といった条件はありません。
要はプログラミング技術で稼げれば良い訳ですから、わざわざソーシングサイトなどという魔境で仕事を探さなくても、もっと広い範囲で顧客を見つけてしまえばよいのです。
それには宣伝と提案の2つが重要になってきます。
プログラミング副業を実現させるには手札の確認から
プログラミングはあくまで技術であって、それ単品で商品とするものではありません。
何か必要な目的があり、その実現の為にプログラミングという技術が必要になるのであり、下請けで技術を売るのはプログラミングという稼ぎ方のほんの一部分に過ぎないのです。
まずは自分の現在の技術で何ができるかを把握します。
計算ソフト製作でもホームページ製作でも、簡単なゲーム作りでも何でも良いので思いつくものすべてを書き出します。コーディングができる、入門向けといわれる言語を扱えるなどではなく、それを使って何を作れるか、何ができるかで考えてください。
こうして出てきたものがこちらが提供できる価値です。これらにお金を払っても良いと思える人を探すか、お金を払っても良いと思わせるのが「売り込み」であり、ここが肝要になってきます。
注意しておきたいのは、自分の生み出せるものに価値がないと決め付けてしまうことです。
世の中の多くの人はプログラミングと言われても何もわかりませんし、何ができるかの一切が不明です。知識があって知っているから初めて価値の判別ができるのであって、簡単なExcelのVBAでの効率化すら未知の技術だったりするのです。
知っているから価値が無いのあり、知らない人にはお金を出す価値のある超技術、新理論、裏技ということは往々にしてあります。ここを忘れないようにしましょう。
宣伝と提案 プログラミングでも集客、教育、販売は変わらない
自分の手札がわかったのならやることはただ宣伝と提案の繰り返しです。
(多くの人達に対して)
・プログラミングでこういうことが出来ますよ
・こういうことが出来るとこんなに良いことがありますよ
・それが出来るのは私です
少々極端ですが、この形を如何に作り出すかになります。
集客、教育、販売(成約)という三大プロセスであり、これが出来れば理論上は必ず稼げるというマーケティングの基本的概念です。人を集めて、買いたいと言う気にさせて、実際に売るという流れですね。
ただし売るものによって相性があり、プログラミングは性質的に難しくなります。
細かい部分は省きますが、「こんなに良いことがありますよ」で良いイメージさせることが少し難しいんですね。上記でちらりと名前を出したVBAは効率化、多くの人が使っているという点で売り込みやすいですが、そういったものは時代的にも少な目です。
ブログサービスが発達した現在のように、個人がWebサイトと遜色ないページを作ることが出来なかった時代であれば、アマチュアバンドやダンスグループ、絵描きや芸術家、個人教室などの宣伝が必要な人達に魅力的な提案が可能だったわけですね。
こういった方法が使えなくなっている…しかしこれは発想次第ではチャンスでもあります。
SNSしか宣伝媒体を持っていない人や、自身のサイトで起きた問題の解決や改良を望む人といった、Web製作系の簡単な技術を求める新たな需要もあるのです。いくら自分達で何とかなると言っても、出来る人にパパッとやってもらったほうが楽です。
例えば今はネットショップを運営するというのは珍しい話ではありませんが、レイアウトやデザインの部分での柔軟性は発展途上であり、Web製作関連の知識と技術がなければオリジナリティを出すのも一苦労です。結局コードを弄らなければなりません。こういった需要があります。ここに声をかけます。
例ではWebデザイン系の話になってしまいましたが、機能的なアドバイスから派生、追加の形でもっとプログラミング寄りの仕事につなげることもできます。こういった潜在的な需要のある人達を見つけ出し、売り込むことが大学生のプログラミング副業を可能にする方法です。
そのためにもSNSやブログといったメディアを活用し、情報収集と集客をこなしていく必要があります。フリーランサーとしての王道を実現するわけです。
…正直これが出来ればプログラミングでなくても稼げるようになってしまいますし、難易度も決して低くなく、時間もそれなりにかかります。そういう意味では、大学生でも可能ではありますが、あまり現実的な方法とは言えないかもしれませんね。
副業ができるプロを目指すという選択?「プログラマー」を学ぶ道
大学生では費用や時間の面で厳しいかもしれませんが、上で張った記事にもあるように、手っ取り早いのは結局スクールで必要な知識と技術を身につけてしまうことになります。
スクールで学べるのは単純な技術だけではなく、どういう仕事が多くてそこに何を多く求められるのか、効果的なポートフォリオ、仕事の取り方といった、スクール側が卒業生を実績に出来るようにするためのカリキュラムが用意されているものなのです。
実績の面でも専門的な訓練課程を修めたというのは比較的強力であり、自分で売り込む場合でも、ソーシングサイトで仕事をとる場合でも有利に働くことがやはり多くなってくるでしょう。
「知らないから稼げない」のであり、稼ぎ方とそのために必要なものを身に着けることが出来るというところがスクールの真のメリットになります。
技術部分でのメリットは効率の1点であり、特別な技術が学べると言ったものではありません。言ってしまえば独学でも良いのですが、そこに6年とかかけてられませんよねという話なのです。
乱暴な言い方ですが、実質的な「プログラマー」を学び、プロとしてのいろはを身につけ、現役のプログラマーとして振舞えるようになってしまえば、あとは活動規模の縮小で副業にすることはできます。
それでも簡単とは言えませんが、今の状況を省みた場合、もっとも早く、もっとも確実で、もっとも王道的な方法は、結局スクールということになるんですね。
大学生がプログラミングを副業にするのは茨の道
大学生がプログラミングを副業にするのは茨の道になります。
逸話も多く、単純な数字や需要から美味しい仕事のように扱われていますが、それを味わえるのは既にプロとして軌道に乗っている人達に限定され、とても大学生がサクッと稼げるような副業ではないと言えるでしょう。
しかし副業である以上は解決策はあります。宣伝と提案を通じて自分で顧客を引っ張ってくることが出来れば、大学生、副業といった条件を無視して稼ぐことはできるのです。
これはフリーランサーの王道であり、今プログラミングを副業にして稼いでいる人たちは程度の違いこそあれど、全員似たようなことはやっています。問題はそれをやりきる熱意があるのかどうかということです。
もちろん時間をかけてソーシングサイトのみで戦う道もあるのでしょうが、とてもお勧めできる道ではなく、忍耐と根気が試されることになるでしょう。また、これは傾向的な話ですので、コネクションなどから例外を生み出せる可能性もあります
いずれにせよ、独学で副業にするにはプログラミングというジャンルはかなりの難易度になります。立派な専門技術ですから、やはり専門の訓練機関で業界のことやプロとしてのいろはは学んでおきたいところです。
その点で言えばスクールと言うのは手堅い選択肢になると思います。
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