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Tシャツのデザインを副業にするのは滅茶苦茶に難しい！
Tシャツのデザインを副業にして副収入を得る…言葉にするとなかなか悪くない響きです。
何でも副業にすることが出来てしまう現代、スキルシェアサービスなどの存在もあり、「そんなもので稼げるの！？」といったものですら、副収入を得る手段として成立してしまうことも珍しくありません。話をするだけで副業になる時代です。
そういったものと比べると、Tシャツのデザインというのは俄然しっかりしているように見えます。実際ソーシングサイトにて仕事の募集も一定数存在し、簡単ではないかもしれませんが、やり方次第で稼げそうな雰囲気はあるのですが…
これは非常に厳しいです。単発でたまにお小遣いにする程度ならともかく、副業としては「成り立たせることすら難しい」と言えます。理由があり、それが致命的です。
今回はそんなTシャツデザインの副業について少し突っ込んで書いていきましょう。
Tシャツデザインは普通に仕事としてソーシングで募集されている！
上述の通り、実はTシャツのデザインをお願いしますという仕事はクラウドワークスのようなソーシングサイトで普通に募集されています。数こそ少ないものの、大きな単価で幾つかは常に募集がかかっているのです。
・旅館等で販売するTシャツのロゴ部分の製作
報酬：11000円・学童保育用、Tシャツデザイン
報酬：3300円・外国人向け、Tシャツデザイン（漢字）
報酬：11000円・20～30代女性向け、Tシャツデザイン
報酬：22000円
こういった具合ですね。これらは複数のサイトから何とか探し出して抽出したものではなく、ひとつのサイト（クラウドワークス）で簡単に検索して適当に抜き出しただけになります。それでこの数です。
クラウドワークス
意外にも募集は結構あります。探してみるものなのです。1ページ目ですからねこれ？
しかし募集がある＝副業に出来るではなく、私が良く表現する「受注の壁」よりもさらに難しい問題が横たわっています。
Tシャツデザインの仕事は「コンテスト優勝」が必要？
Tシャツデザインの案件の殆どはコンペ案件になります。上の4つもすべてコンペです。
コンペ案件というのは、デザイン系などでよく見られる「広く案を募集して、多数の応募の中から見事採用された人のみに報酬が支払われる」という募集形式のことになります。
募集側には予算内で多数の選択肢を得られるなかなか美味しい募集形式なのですが、応募側にとっては実質的に「小さなコンテストの優勝」が求められているわけです。
上の女性向きのデザインの案件は、応募数にして40件という数字です。この中から見事自分のデザインを採用してもらうというのはかなり厳しいといえるでしょう。ただ働きになる可能性のほうが圧倒的に高くなってしまいます。
今月見事勝ち上がっても、来月も同じように採用される保障はなく、継続的な収入にしていくのは非常に難しいです。
ソーシングサイトでの「受注の難しさ」というのは、実績数や効果的なサンプルの提示など、何とかする手段自体は用意されており、時間はかかっても解決できる問題になります。
しかしコンペばかりというのは解決できない問題です。完全に力とアイデアで勝負することになり、応募者は副業デザイナーだけではありません。「Tシャツデザインも出来る専業デザイナー」なども混じっています。
案件としては一定数存在するものの、ソーシングサイトで稼いでいくのはとても現実的ではないんですね。絶望的とすら言えます。
Tシャツデザインの副業はソーシング以外でも難しい？
もちろん副業として仕事を受注する手段はソーシングサイトだけではありません。
「ソーシングサイトでは無理」というのは実は多くの副業で言えることであり、そういう場合でもソーシングサイト以外での営業をすることによって、殆どの副業は稼いでいけるレベルまでもっていくことが可能です。
ココナラなどのスキルシェアサイトやSNSで仕事を募集するという形をとったり、こちらの技術を売り込めそうな人に個別に営業をかけていく…といった方法ですね。
ココナラ
実は副業という意味ではこちらのほうが寧ろ正道であり、立ち回り次第であらゆる可能性を実現させることが出来ます。これが出来れば何でも出来るというレベルなのですが…
しかしTシャツデザインの副業はこの方法でも厳しいと言わざるを得ません。難しいではなく、見込みがないのです。引っ張れる仕事自体が存在しないのです。
Tシャツデザイン副業はTシャツを売っている人が仕事を持っている。
ソーシングサイト以外から仕事を見つけるには、自分の技術で価値が提供出来る人達を見つけ出していくのが重要になります。その中から外注という選択肢がない人達等に提案という形で営業をしていくわけですね。
Tシャツのデザインであれば、Tシャツデザインに価値を見出せる人達…つまりTシャツを売っている、あるいは売ろうしている人達がターゲットになります。
まずここで見込みがぐっと薄くなってしまいますね。
オリジナルデザイン…ブランド商品としてはTシャツは非常にニッチだからです。Tシャツを売るのであれば、選択は「既存のブランド商品を仕入れて売る」であり、オリジナルデザインのTシャツは商材として非常に弱いわけです。
もちろん少ないだけで上記の様にオリジナルデザインTシャツを作ろうとする人達もいるわけですが、その人達はプロのデザイナーに発注するか、それこそソーシングサイトで募集、あるいは自分でデザインをします。
副業としてTシャツが注目された背景は、オリジナルTシャツが誰でも作れるという画期的アプリやソフトの登場によるものです。新しい選択肢が増えてしまいました。
つまりTシャツデザインへの需要がそもそも少なく、その少ない需要も他に吸われてしまうという「掘り起こす仕事がない」のがTシャツデザインの副業になるのです。
オリジナルデザインTシャツ販売の波に乗れるのか？
しかしだれでもデザインできるようになった事で、新しい流れも生まれました。オリジナルTシャツを販売するという選択肢の出現です。
ハンドメイド販売のように、「オリジナルデザインTシャツが作れる⇒売ってお小遣い稼ぎしよう」という発想ですね。商売にする人が増えたわけですから、デザイン部分を外注し、販売のほうに専念するという人達がでてきてもおかしくはありません。
しかし現状はなく、今後もこれは生まれないと思います。
オリジナルTシャツというのは性質的に稼げる商材ではないからです。ブランドを出しづらく、アクセサリーのようにデザイン違いを何度も買うようなものでもありません。
一流アーティストが売り出す、人気アイドルのグッズである、有名ブランドの新商品などの「間接的な価値」が存在しなければ販売自体が大きな壁になるのです。
売りやすい商材であるハンドメイドアクセサリーですら、現状殆どの人が稼げていませんから、Tシャツ販売が今後稼げるようになることはまず無いといえるでしょう。結果的にTシャツデザインの需要も生まれないということになります。
YouTube動画編集の需要が高いのは、YouTubeで稼いでいる人が大量に存在するからであり、稼いでいるから「個人に外注」という選択肢が生まれるのです。
稼ぎがなければお金を払う選択肢はありません。稼ぎのない場所では仕事も生まれず、Tシャツデザインの副業は徹底的な向かい風に晒されているのです。
ないんです。需要が。本当に！
Tシャツデザイン副業で稼ぐのは無理！だからTシャツごと売ろう！
このようにTシャツデザインを副業にするのはほぼ無理といえるレベルの難易度です。タイトルで最凶と表現していますが、過剰表現ではなく凶悪なまでの見込みの無さになります。
あくまで「デザイン関係の副業の1要素」でしかなく、これだけで稼ぐようなものではないということですね。結果的にTシャツデザインばかりしている…という人はいるかも知れませんが、それでもかなりレアなケースでしょう。
しかしこれはTシャツデザインを副業にする場合であって、デザインしたTシャツを売るという「デザインTシャツ販売」であれば見込みはあります。
「需要を作る」ということが出来るからですね。これは機会があれば記事にしてみましょう。物品であれば基本的に大体何とかなるのです。
…もし「単発でも良いのでちょっとでもTシャツデザインで稼ぎたい！」というのであれば、Tシャツをグッズに取り入れているバンドやミュージシャンに片端から声をかけてください。
この人達は数少ない「常にTシャツを取り扱っている個人」です。外注という選択肢も持っている場合が多く（Tシャツの量産のために既に外注しているから）、デザインが出来る人がいるならぜひ頼みたいという人達なんですね。
必ずどこかで引っかかります。紹介される可能性もありますから、選択肢としては現状最も見込みがあるのではないでしょうか？
次の依頼は1年後とかになりますから継続は現実的ではありませんが、少しでも稼ぐならこのあたりでしょうね。ボランティア団体なども提案次第で可能性はあるでしょう。
ですがここまでするなら別の副業かな…という気がしますね。私はTシャツデザイン副業には手を出せません。無理ですもん…これ…
デザインで頑張るにしても、Tシャツごと売ってしまう方向でも、SNSの登録はとりあえずしておくと良いと思います。技術含めて売りにくいもの売るというとき、SNSは必ず活用することになりますし、スマホ一つで活動できてこれ自体を副業に出来るという一石数鳥の妙手です。
※Tシャツなどはインスタが良いでしょうね。副業でインスタだと詐欺っぽいイメージがありますが、稼いでいる人もおり、乗らなければ怖いことはありません。
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