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副業せどりは鉄板なのに難しい?稼げる副業が稼げない理由
副業においてせどりは手堅さと成果の早さの2点で大変な人気を誇る仕事です。
状況的にもかなり整っており、個人的に副業という世界を「メディア派」と「せどり派」の2つに分けられるのではないかと思うほどの鉄板副業ですが…
一方で難しい、稼げないという声も根強いです。
単純に副業としての難易度の部分でも言われますが、規制などのルールの明確化によって時代的に終わったという声も聞かれます。
こういった声を切り捨てることは容易です。しかし頷ける部分もあります。せどりという副業は思考的な資質…向き不向きが割とはっきり出るので、向いてない人からすれば確かに稼げないという気持ちもわかるのです。
そこで今回は…
せどりという副業についてとその手堅さ
せどりで副業の向き不向き
せどりが稼げないといわれる件について
といった副業でせどりを選択する基準となるであろう部分について書いていきましょう。
ビジネス系の副業でもせどりは圧倒的な手堅さを誇る
せどりという副業は言い方を換えれば転売になります。やることは同じです。
その仕事はシンプルで、「安く仕入れて高く売る」という商売の基本中の基本を行うことで副収入を得る副業になります。収入の目安は初心者卒業の時点で数万円~といったところです。
この「安く仕入れて高く売る」。これは別記事でも用いている表現ですが、これは最も判りやすい表面的な部分を表しただけに過ぎません。
1つ突っ込めば「儲けの出る商品を売る」になり
更に突っ込めば「利益の出る商品を見つける」になります。
言い換えているだけに感じますが、ここが通常の販売と転売の明確な違いになり、この違いこそがせどりという副業に絶対的な手堅さを生み出しているのです。
販売は売るのが仕事 せどりは見つけるのが仕事
販売というのはどうやって売るかを追求するのが仕事です。
例えばハンドメイド品販売ならブランドを押せと書きましたが、これはそのままハンドメイドアクセサリーという商品で儲けを上げるにはこれが最も有効な手法であり、ここがないと売れないから書いています。どう売るかが大事になるのです。
対して転売…せどりという副業はどう売るかではなく、どう見つけるかがその仕事になります。重要視する部分が大きく異なり、感覚的には宝探しに近いです。
専業レベルに進んでくるともっと要素が複雑に絡みますが、骨子の部分は常に「売れて利益になる商品を見つける」の一点になります。
「より良い宝」を「早く」「沢山見つけるか」がせどり副業の稼ぎの大きさとなり、これのために色々な工夫や努力をすることになるわけです。
仕入れの部分が勝負どころであり、ここで全て決まります。買う前の時点で8割は終わっているのです。
せどり副業の手堅さの秘密はスキルが要らないこと
稼げる商品を見つけるのが肝になる副業ですから、当然そのノウハウはそこに集中することになります。つまり「儲けの出る商品の見つけ方」、「それが売れるかどうかの判断の仕方」の2点に集約されます。
たったこれだけなのです。勉強したこの2つに基づいて、いけそうなら買って売る、やばそうなら買わない。これだけだから手堅いのです。
販売商品 | 購入(円) | 利益(円) |
商品A | 51800 | 17485 |
商品B | 35900 | 11163 |
商品C | 8888 | 4160 |
商品D | 6000 | 9798 |
商品E | 5780 | 2054 |
商品F※ | 1100 | 5816 |
商品G※ | 1100 | 4035 |
合計 | 110568 | 54511 |
別記事からの引用ですが、まさにその2点のみを意識し、初心者に対する手本として提示されたせどりの収入例です。応用的な手法を使わない基本部分のみでの成果となっています。
小難しいイメージ戦略や心理誘導などは要りません。専門的な技術も要りません。
せどり副業に特有のスキルは存在せず、ツールの操作方法や見方、的確な判断のための経験など、慣れに伴って稼ぎが多くなる部分は残しながらも、探すことに集中した性質自体が初心者大歓迎のシンプル構造になっています。
確かに最初は面倒な部分もあります。知っておかなければならないことが多く、覚えなければ始まりません。その過程で赤字が出てしまうことも無いとは言い切れないでしょう。
ですが一通り覚えればその時点で稼ぐ準備は終了します。ブログの様に「熟練者でも数ヶ月は収益までの時間が…」などはありません。もう稼げるんです。あとは行動に掛ける熱意とその効率で稼ぎの大きさが変わり、気が向けばそのまま突き詰めていけば良いのです。
鍵になるのが見つけ方と判断基準ですから再現性が高いんですね。個性勝負等とは全く真逆の世界であり、センス云々が顔を出すのはずっと先の話になります。
せどりで副業をしても稼げないのは向いていないから?
販売ではなく「転売」という性質上、きっちりと押さえていれば必ず稼げるのがせどりです。如何に勝てる勝負を見つけるかですから、稼げないはまず無いと言い切る事さえできます。まさに鉄板の副業なのです。
これで稼げないということはもう1つしか考えられません。
きっちり出来ないからです。稼げないのはせどりや取り巻く状況ではなくその人自身に問題があります。
ですがこれはなかなか難しい問題でもあります。せどりに限らずあらゆる副業…もっと言えば全ての事柄において、正しく実践するというのはそれだけで人を選び、決して低くない壁と言えるからです。
せどり副業の人を選ぶ部分は面倒ごとに耐えられるか
せどりという副業は重大な欠点を抱えており、「面倒くさがり」を徹底的に省きます。
ここが難しいところであり、せどりの魅力の1つである「早さ」との矛盾が生じるわけです。急がば回れの精神を実践できるかどうかが適正の判断の1つとなるでしょう。
例えばせどりの王道的販路…売る場所最大のおすすめの1つはアマゾンなのですが、まずこのアマゾンで出品できる状態にするのに結構な手間がかかります。また、後で少し触れますが現在の流れ的にやり難さが透けて見えているわけです。
ここで面倒になってアマゾンという選択肢を外すと、それだけで稼げるチャンスは大幅に狭まることになります。
同じくアマゾンは規制含めて出品不可能なものがかなり多いです。その辺りの確認を怠り、数字だけを見てポンと仕入れれば、それは既に仕入れミスとなります。かなり多い事案です。
他にも休日を利用して店舗に仕入れに行ったが、良い商品が見つからなかった…といった場合に、「とりあえず何か買う」と「その日は諦める」では後者の判断がせどり的には正しくなります。
面倒だからと片端からバーコードを読んでチェック…全頭せどりとも呼ばれますが、副業の時間制約ではそんなことをしていられないわけです。仕入れのリサーチを怠らず、何をチェックするか絞った状態で出向くのが副業せどりの店舗仕入れになります。
このようにせどりは「面倒くさがり」が大嫌いです。
川を渡ろうとして、遠くにうっすら見えている橋を渡ろうとする人と、そのまま泳いで渡ろうとする人がいると思いますが、後者を絶対に押し流すのがせどりという副業なのです。
せどり副業にはこういう人が向いている
逆に言えば面倒な部分が苦にならなければそれだけでせどりには向いていると言えるでしょう。繰り返しますが、急がば回れの精神がそのまま適正の判断基準になります。
面倒のポイントは2つあります。
ひとつは作業的面倒。
ブログとは違い単発勝負の繰り返しで収入を得るのがせどりですから、作業時間は工夫や圧縮のみによって軽減されます。下の金銭的面倒との付き合い方でも変わってきますね。
しかし前提として手堅さと引き換えに、すべき作業は多い方です。ここはせどり界の最もきつい部分ですから当然対策法は多いのですが、それでも省けない作業は存在します。
もうひとつは金銭的面倒。
効率の話になるのですが、せどりはお金がかかる部分が大きいです。元手もそうではあるのですが、実は売買以外の投資どころがそれなりにあります。
その代表格がツールです。せどりにはリサーチを効率的にしたり、判断を助けてくれるような有能なツールがものすごい数存在しますがその多くは有料です。
無料のものだけでも稼ぐには問題はないのですが、効率は大きく変わり、副業である以上効率こそが稼ぎに直結する以上、未来を見据えれば適切な投資で稼ぎは変わります。
これはノウハウなどもそうです。稼ぎたいのにお金を使うという回り道は多くの副業で大事になりますが、せどりはそこの影響力が大きいわけです。
こういった部分を飲み込める人はせどり向きと言えます。
「運の要素を省くためなら多少は動くものだろう」という堅実な思考が重要になり、自分はそういうタイプだなと思えるのであれば、せどりは挑戦する価値のある副業です。そこさえ乗り切れば副業の中でも最高クラスの手堅さなのです。
いかにも面倒ばかりな書き方をしていますが、軌道に乗って自分なりのパターンが出来るようになるころには多くの部分が圧縮出来ていると思います。
せどりが副業として名を馳せた理由の1つは「時間制約が薄い」です。ここに至るまでが面倒なのであって、せどらーの多くは楽して稼げる最高の副業だと言っています。
せどりはもう稼げないはどの副業にも言える事
せどりの時代は終わったという声もあります。そんなことは有り得ないのですが、そう思われるのも仕方が無い事情はあるのです。確かに稼ぎにくくなった部分もあります。
というのも、実はせどりにはフリマアプリなどの台頭と、ルールが整備されきっていなかった時代が重なった黄金期が存在したんですね。
せどりは元々、誰でも稼げる華々しいメジャー副業というよりは、わかっている人が手をつける玄人副業の感がありました。
しかしこの黄金期に加え、そこに焦点を当てたノウハウ販売などの助けもあり、一気に表に出て稼ぎ出す人が増えた結果、日本のせどらーは数十万人以上という説も出るくらいには有名になったわけです。
当然こういった流れがでた副業は詐欺や不正の温床になります。
特にアマゾンは悪質な出品者を根絶するために今でも適正なルールを探している状態ですし、出品制限も強烈になっています。
法律の部分でも非対面取引…せどり問題を露骨に潰すようにプッシュされており、ネット仕入れは不可能になったと誤解される原因になっています。
非対面取引における確認の方法(警視庁ホームページ)
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/tetsuzuki/kobutsu/kaisetsu/hitaimen.html
※これに関してはこちらの記事で誤解を払拭しています。こちらが本人確認をする必要があるのは一部の取引方法だけなのです。
こういった黄金期の終了がせどりの時代の終焉とされるわけですが、そもそも今までが異常だっただけで、総合的にせどりが極端に殺されてしまったわけではないのです。
寧ろこういった問題は、「ライバルがごっそり減ってラッキー」と思えるスタンスが副業には欲しいところです。
実際かなり脱落し、参入も減ったと思います。稼いでいた現役のせどり副業者も、ネット仕入れを諦めて店舗仕入れ中心にするという舵きりをした人も多いです。
しかしそれは良く確認する前に去っただけであり、ネットを使った仕入れもそこまで潰されたわけではありません。ブログでネット仕入れは終わったと書いている人も、一部の人は分かっててあえて書いてます。
どんな副業も少し走り抜ければ必ず稼げるものなのです。せどりはその中でも殊更手堅い副業とされています。安定感の副業なのです。
稼げないというのはどんな副業でも言われます。言っているのは稼げなかった人達です。
せどりはブログなどに比べて競合の影響を受けやすいとされる副業ですが、稼げないという声が大きいうちは大分安心して取り組めそうですね。
副業のせどりで本当に難しいのは勤勉であり続けること?
冒頭でメディア派、せどり派などという表現をしましたが、実際にそういう形で分けられるほど、この二つは対照的で、向き不向きが分かれると思います。
ブログはどうしても合わなかったという人は、せどりがぴったりとはまるかも知れませんし、その逆も然りです。私はメディア派に属する人間ですのでせどりに敷居の高さを感じますが、せどらーの人達はブログなどかったるくてやり辛いと思うことでしょう。
結局は本人が合う合わないであり、せどりはそこがはっきり出やすいということですね。稼げるということに関しては間違いありません。「やることやっていれば稼げる副業」の筆頭です。
そんなせどりですが、本当に難しいのは、稼げるようになってから慢心せずにその調子を続けられるかという部分でしょう。
鉄板を知るとそれだけに頼ってしまうものですが、せどりは規制云々や競合の平均レベルなどの問題で状況が動きやすい副業です。
ブログなどでも一部の手法やジャンルが突然破壊されたりしますが、せどりは影響こそマイルドなものの頻度は高めで、突然得意なジャンルがやり難くなるということは良く聞く話でもあります。
稼げるようになるまでの基本的な部分は今後も鉄板で、使えなくなることなどありません。しかし状況次第では収入が減る時期がないとも言い切れないわけです。
安定して稼げるようになったときこそ、型一辺倒ではなく、その余裕を武器に少し広く手を出してみるのがそういったアクシデントを乗り切るコツといえるでしょう。
最も、楽しく副業して稼ぎも出ていれば、色々試してみたくなるものですから、余計な難しさなどは考えないほうが良いのかも知れませんね。
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